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内容説明
1212年フランスの田舎町。奇跡の子エティエンヌは、12人の仲間と共に「少年十字軍」を結成し、聖地エルサレムを目指していた。道中、テンプル騎士団のユーゴたちの庇護を受け、順調な旅路を進むかのように見えた少年たちだったが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
11
無垢なる子供達からなる少年十字軍。無垢であるからこそ、信じる者達が現れ、謀る者も現れる。少年達の、真っ直ぐさが導く危うさは、まさしく信仰の危うさそのものだ。魅せられ、救われ、裏切られ、傷付くことで人は、その残酷なる信仰から逃れられなくなっていく。2013/08/02
ぐっちー
11
崇高で無垢な意志で集ったはずの少年たちだったが、それぞれのエゴがいつの間にか仲間内をぎくしゃくさせてゆく。歴史上、この十字軍が辿る末路を知ってはいるけど、この先どうやってその絶望へ導いてゆくのか気になるところ。2013/05/28
九鳥
10
悪夢ジェットコースターの登り切ったところ、と思っていたが駆け下り系じゃなくて鬱スパイラル系だった。騙されたりすることよりも、子供たちの結束にひびが入っているのが辛い。そして下巻がまた遠いという…。2010/02/12
ぐっちー
9
再読。汚い大人たちのようになりたくなかった子供たちが、旅先で出会う異端や娼婦。現実を見せつけられてゆくたびに、彼らも変わらざるを得ない。奇跡の子エティエンヌは、考え方が違う人を殺してもいいとは思わないと口にする。私はこの台詞にこそエティエンヌの覚醒を感じる。2020/06/22
てんてん(^^)/
9
無垢故に死なねばならないというなら、ギョームたちのようにずるくてもいいから生きて欲しいと思うのは、私が穢れた大人だからか。彼らの行く末を思うと胸が痛い。 しかし上下巻だと思ってたのにもう1冊あったとは。高いのでそっちも痛い。（笑）そして続きは来年、それも痛いわ。。。2010/02/14
