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内容説明
無垢なる少年たちを待ち受ける、残酷な運命。この名もなき少年たちが、歴史に名を残すことになる――神に愛されし奇跡の子エティエンヌは、12人の仲間と共に「少年十字軍」を結成する。希望に胸躍らせ行進する彼らに、次々に襲いかかる過酷な試練。彼らの穢れなき瞳は、遥か彼方の聖地、エルサレムを見据えていた......。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
13
インノサンというタイトルが、実に古屋兎丸らしく、また十字軍にマッチングしている。そもそも十字軍の存在自体が、どこか盲目を助長させているのだから。少年十字軍伝説に、オリジナルなキャラクターを揃え、この穢れなき無垢なる行軍は、神の名のもと、愛と血を、その行く手に降り注ぐ。2013/08/01
ぐっちー
11
少年十字軍キター！これでもかっていう美しい絵に、これから訪れる残酷さの予感がひしひし伝わってくる。十字軍マイブームの前哨戦として読み始めましたがはまりました。『キリスト出現』のコマに痺れる。『マリーの奏でる音楽』もそうだけど、空間を漂う神ってディテールが泣きそうなくらい上手い。2013/05/22
ぐっちー
10
久しぶりに再読。堪らん。いちいち口を大きく開ける少年たちの、内側が外にひっくり返って出てきそうな感じとか好き。イノサン、無垢だから染まる色がある。2020/06/21
あんコ
8
★★★★☆皆川博子さんの『少年十字軍』を読む前に少年十字軍繋がりで古屋兎丸さんの『インノサン少年十字軍㊤㊥㊦』を再読。感想は下巻で2025/04/19
りょう@りんご売り
8
無垢な少年は無垢であるからこそ疑いもせずに罪を重ねて行くんだね。少年十字軍の崩壊が楽しみです。次巻に期待。2018/05/04
