内容説明
凄腕ハンターのルークとレイリアは、歌姫・イルマーニャの依頼で、公演の舞台となるマグノリアの塔を調べることになる。師匠のエドが唯一、解けなかった有翼人伝説の残る塔。その謎に挑むルークだったが、舞台の練習中、翼を持つ謎の怪人が現れ、有翼人に関係する宝石を奪い去ってしまって――!? そんな中、レイリアが原因不明の高熱で倒れてしまう。彼女を救うため、ルークがした行動とは…? シリーズ第4弾、オール書き下ろしで登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
6
これが一応の完結、ということで、打ち切り感はぬぐえないけど、無理やり丸く収めてるな、というのが、以前との感想の違いかな。 数年たって読み直すと、違う感想になることもあるのだな。2020/07/06
みどり
3
2009年の本。新古で1円でゲット。この語、このルーク&レイリアのシリーズは出ていないみたいだけど、いったんの区切りとしてはきれいに終わっている。ある程度レイリアの目指すものがわかった(解決した)というところも、二人の関係も。サクッと読み終えて一安心。2017/05/12
schizophonic
1
密室から消え失せた襲撃者と宝石、塔の屋上から虚空に消えた怪人物、伝説の疫病の正体といった謎。大仕掛けのトリック、意外な動機を、本格推理特有のハッタリの効いた語り口で読ませる。作中の劇が進行していくなか、徐々に緊張感を増していき、クライマックスとあわせて、すべての解決が提示される巧みな構成のおかげで、読み終えるまで、たかが宝石が一個消えただけのお話だなんてことはすっかりと忘れてしまいます。まさにショーマストゴーオン。真実がすべて明かされるまで。これもまた演劇ミステリのひとつの収穫といえるかも。 2013/10/28
ふじ
0
コミカルタッチに進むミステリー小説。ルークとレイリアの息のあった謎の解明が相変わらず好きです。探偵映画を見ているような雰囲気です。2013/05/13
みかづき
0
イルマーニャの絵が綺麗だ。ヘボンが一貫して大物でなごませてもらいました。マグノリアみたいな構造の建物ってある種の理想だなと思います。数十年に一度しか機能しない奇跡を二度使うというのがまたいいです。エドについてのすべてがわかったわけではないので、あとがきにもあったように、いつかまた続きが読みたいなと思います。ルークはもうっちょっと、報われてもいいいかなと思うので。2012/08/12