内容説明
安政二年(一八五五)五月、開港前夜の横浜村近くの浜に、瀕死の若侍を乗せた小舟が打ち上げられた。回船問屋宮田屋に運ばれたが、頭に銃創、袈裟懸けの一刀は肌着の上の鎖帷子まで切断していた。宮田屋の娘おさきらの懸命な介抱で傷は癒えたが、記憶が戻らない。そして、若侍の過去にからむ不穏な事件が始まった。
感想・レビュー
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やま
79
薩摩藩御流儀の薬丸野太刀自顕流の遣いて鏡進之介の活躍を描いたものです。時は、嘉永七年(1854年)。ペリー率いる黒船が江戸湾にあらわれた翌年の安政二年(1855年)。進之介は、斬られて、意識を失って神奈川宿の回船問屋宮田屋惣兵衛方へ担ぎ込まれる。美しい宮田屋の娘・おさきの献身的な看病で奇跡的に回復するが。記憶を無くし自分が誰か分からず月日を過ごしていたが、暴漢に襲われ薪を握って5人の旗本を倒した時から記憶が徐々に戻ってくる。その鍵は「忘れ草」に……だが思い出せない。🌿続く→2021/11/15
とし
27
瀕死の若侍、回船問屋に助けられ娘のおさきの献身的介護で一命をとりとめるが記憶が戻らない、商人の娘おさき、武家の娘か、お吟の出現主人公進之介の命を狙う暗殺者の出現、時代設定が幕末なので興味深い次巻が楽しみ。2013/09/20
雨巫女。@新潮部
15
《母‐図書館》母から、続きが読みたい。探してと言われた作品。幕末に、瀕死の若侍が小舟の中で発見。しかし、記憶を失いながらも、自分の過去を探そうとする。2011/07/08
めにい
3
映画ボーンシリーズのような始まり。2012/12/09
matsu0310
2
☆☆☆良さげだ2012/09/10