内容説明
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『更級日記』菅原孝漂女、『とはずがたり』後深草院二条、『竹むきが記』日野名子。女の威力がまだまだ生きている社会でありながら、社会制度上は、女の存在価値が喪われていくという矛盾のなか、彼女たちの書くという根底にはひとつの覚悟があった-。その覚悟とは何であったのか。
目次
序 女神の時代
1 女神の末裔-『更級日記』菅原孝漂女(東から西へ
大嘗会御禊の日
皇統の女たち
初瀬詣で-女神との交感
「ひとり」の世界へ
鎮魂と女)
2 さすらいを生きる-『とはずがたり』後深草院二条(語る女
後深草院の世界
二条の諸国行脚
鎮魂する女
物語の終りに)
3 あらぬ世を生きる-『竹むきが記』日野名子(あらぬ世の始まり
あらぬ世に生きる時間
「ひとり」の世界
さすらう王、光厳院)
4 女神の消滅-説経『かるかや』(母殺し姉殺しの物語
母殺しの物語
姉殺しの物語)




