一迅社文庫アイリス 真紅の式使い 1

著者名：永野水貴【著】/増田メグミ【イラスト】

一迅社（2014/03発売）

• ISBN：9784758040761

内容説明

「私のものになれ、彰」死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する《式使い》。孤独な式使いの少女・彰は、幼なじみの天帝・基に突然求婚される。師の仇である基の執着から逃れるために彰が降ろしたのは、強大な力を持つが記憶のない、美青年の式神・司。優しく真摯な司に、次第に惹かれていく彰だったが…。 彰を想い彼女のためだけに戦う式神と、激しく彰を求める天帝。二人の愛に翻弄される彰の運命は!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[miwmiw]

式使いの女の子が、幼なじみの帝の求婚を断り、始めて呼び出したのは美青年の式神。設定は面白そうなんだけど、主人公がもっと頑張り屋さんだったら応援できたんだけどなぁ、ちょっと残念。

2013/01/20

[shizuca]

背中がゾクゾクしながら泣くほどの展開がある作品でした。式という在り方がまず哀しいんだけど、司ともいつか別れが来るのだとわかって覚悟して読み進めていたのだけど、彰が師匠が死んだ後自らがした行いを蘭につげた場面でどうしようもなくなってしまいました。そんな辛い(と一言じゃ言い表せない)過去をかかえた彰にとって司との出会いはリミットがあることを忘れたくなるほどのものだったんだろうなぁと。読みすすめていくうちに、司の記憶や基の秘密、彰の両親についてもわかってきて、ラストにまたぶわっと涙でした。蘭の姉キャラが好き。

2015/07/30

[桜華]

個人的に好きな要素が多くて面白かったけど、ラストにあれ？ってなった。都合良く解釈すれば良いんだろうか……。

2011/05/26

[しき]

設定はすごく好みだし、面白かったのは面白かったけど、どうにもこうにも薄味だなと。式使いと式神の関係、式神の存在がいまいちはっきりしてないというか、わかりづらいというか……。あまり卑屈すぎるヒロインは好きじゃないんですが、まあとりあえず続刊も読んでみようかなとは思う

2010/07/28

[呉藍]

増田さんのイラストに呼ばれて購入。うーん、式使いというわりには“式神”の存在感が薄かったような……。けれど勢いある流れだったし、読みやすかった。個人的には基がすごく好きになったなぁ。寂しいって気持ちがあんなに激しいってない。一つ言うなら、主人公がもっと主張していいのに。女の子としても式使いとしても微妙な位置にいるのは、なんだか可哀そうになる。

2010/03/18