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内容説明
人間関係の根底にある「共感性」が失われつつある。わが子を愛せない母親、すぐにキレる若者など、殺伐とした現代人に特効薬はあるのか。本書は、脳生理学の立場から「共感」とは何かを問う。人間には本来、他人の表情や態度から直感的に心を読み取る「共感脳」が備わっているという。その働きを活性化するのが、セロトニンという脳内物質。著者は、セロトニンをはじめ、ドーパミン、ノルアドレナリンの三つの脳内物質の相互作用を光の三原色にたとえて説明する。つまり、興奮をもたらすドーパミンはポジティヴな赤、ストレスを感じた時のノルアドレナリンはネガティヴな青、セロトンは心が安定した状態を表わす緑にたとえている。人間生活には、この三原色のバランスが大切である。とりわけ現代人には、セロトニン神経を刺激するリズム運動や、涙の効用の必要性を説く。さらに、愛する人の痛みを感じる脳の実験データも興味深い。人間らしさを科学した注目の一冊。
目次
プロローグ 共感性を失った現代人
第1章 共感脳の発達
第2章 脳と共感性
第3章 共感脳の発達を妨げる環境
第4章 感情や意欲と脳の関係
第5章 涙を流せば共感脳が活性化する
第6章 共感脳を活性化する生活
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinya
3
共感脳を活性させると何が良いか、どうすれば活性させられるかが紹介されているのはよい。 感動する映画を見て涙を流そう。 一つ、母親と子供の関係については疑問点。 共感脳を育てるために母親による子育てを強調されているが、長い歴史からみて、著者のいう状態と違う文化も結構あるのではないかと思う。2017/03/20
mdoguti
2
KindleUnlimited.樺沢紫苑氏の著書による紹介。セロトニンの重要性、というより欠乏した時の怖さを説いた本というのが適切か。2024/12/18
nizimasu
2
有田先生のセロトニンのすすめの本。現代人の生活が気分を安定させるセロトニンを出すことを妨げるようなライフスタイルになっているという指摘がごもっとも。実際に出ているかどうかというよりもちょっとスローダウンすることの意義を脳の機能もまた示しているということだろう2013/02/19
bwv851
1
セロトニンの出方が変わるまで3ヶ月、という記述を探して読んだ。確かにそれっぽいことは書いてあったが、別の本もあたってみようと思う。2023/01/08
まさお
1
映画や本を読んで、涙をながすと、共感する力が養えるらしい。 あくびで涙を流すのも、脳の一部が刺激されるという面では流さないよりはいいようだ。2013/04/30




