出版社内容情報
甘いの、辛いの、酸っぱいの、にがいの、しょっぱいの、と浮世のさまざまな味つけの幕ノ内弁当ふうエッセイを車中、ご味読下さい
内容説明
幕ノ内弁当には味も甘辛、酸っぱいの、にがいの、しょっぱいの、と様々である。味つけ抜群、豊富な内容で、絶対、飽きのこない極上エッセイ(浮世のさまざまを、やんわりと料理した幕ノ内弁当ふう)を車中、じっくりと御味読ください。
目次
諸人のたのしみ
愛される丸干し
日本橋万丈記
女房もつなら
面白うてフシギな本
私とクラシック音楽
初秋の城下町
波風たたぬ夫婦
「大阪の一夜」賞
きさらぎ酒場
モジリアニと小染
スポーツもどき
推理小説のたのしみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
105
久々のおせいさんのエッセイです。昭和50年代の出来事が色々織り込まれているのでしょうか。結構時事ネタが入っているような気がしました。物心ついて間もない頃の世間がどうだったのかを見るのが興味深いところです。浮世の様々を楽しく味わいました。まさに幕ノ内弁当のごとく、豊富な話題で美味しいエッセイだと思います。2017/01/18
優希
70
浮世のあれこれがユーモアたっぷりで語られていて、読んでいて楽しかったです。時事ネタも多いですが、まだ物心ついた頃のことであり、更に大阪ネタなので興味深く読みました。おせいさんの思うことは、時期に関係ないようですね。幕の内弁当のごとく、味わわせて頂きました。2019/02/13
mame
1
エッセイ。おもしろいところだけ拾い読み(広)2022/06/08
とまと
0
昭和58年4月~昭和59年4月に「週刊文春」に掲載されたエッセイ。雑誌に連載されていたとあって、時事が織り込まれている。大阪築城400年まつり、田中角栄政権、ドッグ・ポストなど。大阪築城400年まつりについての記載が多い。私が生まれる前のことだし大阪のこと全然知らなかったので、これもなかなか興味深い。25年以上前に書かれたものなのに、世の中に対して思うことは変わらんことがあったり。田辺さんホントにかっこいいわあ。田辺さんにあこがれて生きてゆきたいな。土曜日に知恩寺の古本まつりに行くので、田辺作品発掘してき2011/10/27