内容説明
「ダラーズが、随分と変な事になってるみたいだねえ。わくわくしてこないかい、君の大好きな非日常が始まるよ?」 東京・池袋。そこには再び動き始めた折原臨也の意趣返しが集う。何でも屋として仕事を請け負う異国の二人組、静雄を探し続ける家出少女、窮地に立たされるバーテン風の男、ダラーズに復讐を宣言する女たらし、ひたすら帰りを待ちわびる闇医者、何者かに狙われるクラス委員、それに気づかない同級生の少年、そして混沌の渦に巻き込まれて堕ちていく“首なしライダー”。 そんな彼らのGWは、果たして日常か非日常なのか──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
87
新章開幕。池袋の街は再び動き始めた。臨也がきっかけを作ったのは分かり切ったことではあるが。前巻で先の話を始めるにあたっての布石を作ったわけだけれどそれがもう生きてる。伏線が回収されて、でもまた新しい伏線も出来て、このループ。このループが終わったときはこの作品が終わるときだ。でも街は常に様々な人たちによって廻っているから、終わることは街が崩壊することと同義なのかもしれない。そんなことはともあれ、またまた嵌ってきましたデュラララ!!文章が相変わらず面白い。でも勿体無いwこの章、前後編になるらしい。6巻に続く━2012/11/15
まりも
79
新羅のろけ回。幼女の前で見せる綺麗な新羅、そして静雄のてへぺろに吹いた。池袋が再び非日常に巻き込まれていく話。To羅丸やロシアからの刺客など今回も新キャラが登場し物語は更に複雑になってきてますね。静雄の人外っぷりにも磨きがかかっているけど帝人の異常性も垣間見えるようになってきました。臨也が再び暗躍する中青葉は帝人を使って何をしようというのか。上下巻構成なので次回どう片づけるのか気になりますね。2014/07/15
ツバサ
49
登場人物が増えるのに何も違和感なくて凄い。帝人や杏里や静雄が日常から非日常へ連れていかれる。4巻では臨也が出番少なかったけど5巻では見事に動いてきた。静雄をストレートに嵌めるとは臨也は命が惜しくないのか?まぁ静雄が黙ってる訳が無いと思うけど。早く続きが読みたい。2015/02/05
藤月はな(灯れ松明の火)
27
GW休暇中であるので読みました。静ちゃんのあのペコちゃん笑顔にキュン死に(笑)今回、嫌いな臨也の事を聞いても子供相手にきれずにいた静ちゃんはまさしく、国民栄誉賞を貰ってもいいと思います!また、新羅の惚気話でのセルティの宇宙人や予言に対する怖がり方を書いた文章で「セルティ、かわいい!」と思いました。臨也の平和に過ごすことを望む人々にとってははた迷惑この上ない腹黒さにイラッとしてしまいます。2010/05/01
かめ吉
23
今回は静雄を中心とした物語。ロシアからやってきた好戦的なカラスと疑問の尽きないゾウさん。改造スタンガンを持った小さな少女。埼玉からチームを引き連れてやってきた女好きな青年。どんどん登場人物が増えてきているのに、それぞれ違いがはっきり分かるくらい個性的で成田さんの書く群像劇はやっぱりすごいなと思いました。2015/01/26