文春文庫<br> 十一番目の志士 〈上〉

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文春文庫
十一番目の志士 〈上〉

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 文藝春秋(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167663315

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内容説明

天堂晋助。長州藩の下層の出ではあったが、剣の天稟は尋常ではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁、高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立てあげる。京に、大坂に、江戸に忽然と現れ、影のように消え去る殺人者のあとには、常におびただしい血が残された。剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

101
司馬遼太郎さんのエンタメ作品。主人公の天堂晋助は高杉晋作に見出される。維新の様々な人物と出会いつつ、小栗上野介の暗殺という密命を果たそうとする。天堂自身が創作の人物らしい。その為、剣客としても無双。多くの危機を乗り越え、勝海舟等の幕末の有名人と次々に知り合う。史実による内容と思えば鼻白む。エンタメ剣客小説として読むと楽しい。以上はあくまで私見です。司馬遼太郎さんの好みと思うが、幕府側は亡国の集団として描かれる。勧善懲悪の分かりやすい構図になる。ここまで自由に書かれている作品も珍しい。楽しみながら上巻読了。2021/12/21

Die-Go

72
架空の長州藩士、天堂晋助を主人公とした時代小説。天堂は流儀を宮本武蔵を始祖とする二天一流とし、ひょんなことから高杉晋作の命を受け佐幕派の人物を斬る人斬りとなっていく。その中で、土方歳三、桂小五郎、西郷隆盛、勝海舟などと出会い幕末の風乱を駆け抜けていく。チャンバラ活劇であり、なかなかスピード感のある筆致。面白い。下巻ではどのような出会いと結末が待っているのか期待できる。そして表題の十一番目とはどのような意味があるのか。★★★★☆2016/10/25

こばまり

53
面白いッ!!面白い本を読んでいる時、視線はおろおろして胸はどきどきする。恋と同じだ。感想は下巻にて。2016/07/02

Taka

46
幕末の司馬作品は秀逸!内容は相当物騒だが、、早速下巻に進もう。2019/06/22

kawa

46
幕末、架空の暗殺者・天堂晋助が主人公。彼が近代日本軍の中興の祖である大村益次郎と同郷の長州・鋳銭司村出身というのがご愛嬌で、大村を主人公とするリアルな歴史ドラマ「花神」と対局に位置するような幕末暗黒エンタメもの。しかも、こちらの方が先行作なのだが、これはこれで楽しい。フランスの力を借りようとする幕府開明派の秀才・小栗上野介を追いつつ下巻へ。2019/03/06

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