あまりに野蛮な (下)

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あまりに野蛮な (下)

  • 著者名:津島佑子【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 特価 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 講談社(2014/02発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
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  • ISBN:9784062151146

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内容説明

感動の第一級文学作品。長い時間が経っても、たどりつけない悲しみ。やがて物語は、深い深い感動を誘う――。わたしたちはそれぞれに示されている道をたどって、「人類の至るべき所」に向かうべきでしょう。わたしたちの時間は死によってしか閉じられません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いくら

14
読み終わってからまだまだ整理がつかない。冒頭にあるどんぶらこ、どんぶらこのくだり。台湾の山岳部に住む原住民に伝えられている「うつぼ舟」という伝承に擬えているようだ。この伝承をふまえて、女性であることは「野蛮」としているのか。分からないことだらけ。2013/06/16

ophiuchi

6
1930年代、台湾で暮らしたミーチャと、その姪で2005年に台湾を訪れたリーリーが「どんぶらこっこ、どんぶらこ」と流された果ては・・・読み終えても体が揺れているような気がする。2011/04/20

あおさわ

5
不安や狂気と一緒に身体が溶けていくように原子に戻っていく感じがしました。「感動の第一級文学作品」か…まあ心が動いたので感動したのかな。読了感はもやもやです。幸せってなんだっけと俗なことしか考えられない別の意味で「野蛮」な身の上でして。2011/03/27

pico

5
子を亡くした母親の情念が、どんぶらこ、どんぶらこっこ…と揺れる。過去と現代の物語と書簡に台湾の神話的要素が絡まりつつ非常にシンプル且つ奥深い精神世界にひきずりこまれます。あたかも能をみてるみたいな。ラストが凄い。父へのアンサー小説のように思えてならない。それにしても、この装丁はいかがなもんかと。2009/02/06

あ げ こ

4
突然の喪失がもたらす変容。幾つもの矛盾、決して消化されることのない痛み、決して消化してはいけない、過去の傷にしてはいけない痛み。閉ざされた心の内で、熱い濁流と化した感情の波に溺れ、身動きを封じられてなお、女性たちは生に縋り付く。生き続けたいと願う限り、逃げ場はなく、自らの場所から離れることはできない。それは見苦しくて、汚くて、悲しくて、だが愛おしい、生への渇望。苦しみの果てに駆け出した外の眩しさ。混ざり合ったそれぞれの時間、辿るべき道で背負う重みの心地良さ。魂を包む光の温かさに、快い安堵が広がる。2014/05/31

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