内容説明
五月になるとぼくは、ひとりでフィレンツェにやってくる。あのひととのレッスンの日々を、確かめるために。クルマ、ゴルフ、ファッション、レストラン、セックス、マナー…そして人生と死について。あのひとはぼくの最高の教師だった――。愛の名作、待望の改訂新版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
19
男性作家の恋愛小説はあまり読んだことがなく、この作家さんも初読。全編通して会話が多いんですが、いちいち話し言葉が小難しい(笑)でも、嫌いじゃないです。主人公がおかれてる状況が村上春樹的だなぁ…と言うのが率直な感想。出て来る女性は皆、自己主張がしっかりしていて、ワガママで頭が良い。そして決して庶民ではなく、お金もあるし、仕事も出来る(笑)終始女性に振り回される主人公ですが、途中離脱した人や突然消えてしまった人の事はぼやけてくる事はあっても、忘れられないんでしょうね。2015/05/19
ちぃ
13
男性が書く恋愛小説だなぁ〜と。後書きで著者は「これは恋愛小説ではない」と言ってますが、そこは却下(笑)主人公の青年は15歳以上年上の女性に惹かれる。そして、彼女の生徒となる。こんな女性いる?と思える部分もちらほらあるんですが、男性が憧れる女性像なんでしょうね〜。誰にも囚われず、何にも囚われず、好きな時に好きな人とその時にやりたいと思った事をする。大人版、男子生徒と女性教師ってところでしょうか?読後感は悪くなく、ちょっと文学的な作品に感じました。2014/12/21
nonpono
8
「生徒だって?そうかもしれないと、ぼくは苦い気持ちで思った。ぼくはあの人から沢山のレッスンを受けた。クルマ、ゴルフ、ファッション、セックス、マナー...」 20代の青年と年上の女性の恋についての小説。高校時代、教室の本棚にあった本。すごく読みやすい文体で、きれいでした。わたしにとって「青春の門」以来の五木先生の小説。女性誌に連載は、納得しました。2023/04/07
りょう君
8
BOOK-OFFの100円コーナーで購入(笑)一般論ですが男という生き物は年上の女性に憧れる時期があるようです。先生、上司、先輩いろいろです。この小説はそんな恋愛小説です。主人公はおんぼろボルボに乗る26歳の独身のライターです。フェラーリに乗る年上の女性とフィレンツェで知り合い、様々なプライベートレッスンを受けます。そしてベッドの上で完全に主導権を握られます。そんな日々を楽しみましたが、やがて主人公は彼女との関係から卒業します。そして年下の大学生と婚約。小説は完全に男性目線なので女性には無理かも(笑)
uenos
8
26歳の青年がふとしたことから42歳の女性からレッスンを受ける。ゴルフ、ファッション、セックス、マナー、車の運転、そして恋愛、女性の扱い方、人生観、死について。魅力的な女性からのレッスンを受けて青年は大人の男に成長していく。永遠の愛はつかめないものだろうか。2011/06/09
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