内容説明
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人が心にかたちを与えるときに重要な役割を果たす表現の型・様式。様式に支えられて様々に生み出される表現。歌を「書く」ことが人麻呂の周辺で本格的に始まってゆく中で、万葉歌のかたちが誕生し、歌世界は誰でも参入可能な世界となってゆく。-表出・伝達・享受という歌表現のシステムに迫る書。
目次
第1章 景と心の表現構造(万葉和歌の表現と心
万葉序歌の様式と表現
「つなぎ言葉」と文字 ほか)
第2章 羈旅歌の表現構造(万葉羈旅歌の様式と表現-「地名」を歌うことを中心に
人麻呂羈旅歌八首の周辺-羈旅表現の成立
人麻呂歌集略体歌の旅の歌 ほか)
第3章 初期万葉の論(天智朝挽歌をめぐって
有間皇子自傷歌の表現とその質
初期万葉の相聞歌 ほか)
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