内容説明
大学受験だけが目的の日本の高校生活に行き詰まった著者が、ニュージーランドの公立高校に2年間留学。必要に迫られて英語をマスターするや、1カ月でディベート大会に参加し、模擬国連代表としてオーストラリアを訪問したり、オランダのハーグで外交を学んだり。授業も課外活動もケタはずれ、南半球の「高校生活」の醍醐味を熱く報告する。
目次
第1章 理想の授業に出合った(ニュージーランドの高校を選んだ理由 ニュージーランドの教育の特徴 ボーイズ・ハイ(12年生)の選択科目 ほか)
第2章 たくさんの課外活動に参加した(ディベート―言葉の定義から始める ニュージーランド模擬国連全国大会―多くの友情が生まれた。 オーストラリア国連青年会議―画期的提案を承認させる ほか)
第3章 豊かさ・意見の異なるホームステイ先(弁護士のスティルマン家 福祉手当に頼るホーク家 年金生活者のパテル家 ほか)
第4章 ニュージーランド高校留学案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タテ
1
ニュージーランドの高校は、調査(下調べ)やディスカッションやプレゼンテーション能力向上を重視した授業内容と、教員の授業スタンスが魅力的。日本を含めた東アジアの受験勉強とは、明らかに異なり、羨ましく感じますね。2016/07/08
Kazuki Yama
0
NZにおける社会問題などの問題点を言及せずに、「自分のアイデンティティはKiwiだ」というところが、アメリカの問題点をみずにアメリカを理想の国家モデルとする人々とある種の共通性・類似性を感じる。少なくとも、この本の著者は進歩史観による学術における西洋文明の卓越性と現実の人間におけるそれとを区別して考えたほうがより賢明だと思う。たしかに日本の管理教育は論外だとしてもNZの教育の多くが制度として必ずしも優れているとは思えない。著者はそこにこそ言及すべきであったと思う。ただ、全体を通して非常に面白い本だった。2009/08/18
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