内容説明
東京大学を出て一流銀行に勤めるも、出世とは無縁。うだつの上がらぬ宮仕えを34年、悪妻に虐げられた結婚生活を26年続けてきた岩沢千秋、56歳。定年退職を迎える日、彼は人生最大の賭けに打って出るが、思わぬトラブルに見舞われ、人生最悪のピンチに追い込まれる……。経済小説の第一人者が描く、哀歓に満ちたサラリーマン小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
68
展開がバレバレ。そこそこ楽しめた。でもちょっとズレてる銀行だな。2018/10/26
Walhalla
40
江上剛さんの銀行モノにしては、ずいぶんライトな感じの作品ですね。定年退職日の目前、最後の1日を無事に過ごしたい銀行員のもとに、これでもかと言うぐらい数々の不祥事が発生します。主人公は支店長という責任ある立場の人ではありますが、どうにかして今日1日を逃げ切りたいという気持ちは、なんだか分かる気がします。また、作品中では、当時の竹中金融担当大臣のあの金融政策について触れられていたりして、ただのドタバタ劇だけで終始しないあたりが、著者の作品の面白いところですね。2021/04/20
カーミン
39
元銀行員の作者の経歴やタイトルからして、池井戸 潤の銀行作品や内館 牧子の「終わった人」的なものを想像しながら読んだら、現実味のないハチャメチャなコメディだった。特にラストは、無理やり丸く収めたような形で、リアリティがない。東京大学出だが、就職した銀行では出世とは無縁だった岩沢。それでも、何とか支店長まで上り詰め、定年退職を迎える日に発覚した不祥事。バレれば退職金はもらえない。果たして、岩沢は円満退職をすることができるのか。2020/02/11
達ちゃん
34
何ともドタバタな展開でしたが、気楽な気持ちで楽しめました。最後は丸く収まった・・・のかな?2019/12/11
コアラ太郎
13
金融小説の24か(笑)。たった1日の出来事なのに、時間を追う毎に、これでもかと、いろんな問題が浮上してくるのは、金融業界の代表的な不祥事のオンパレードばかり。まあ、最後は収まるとこに収まり、一件落着。読んでいる方も、支店長のように疲れてしまう感触でした。2015/07/18
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