出版社内容情報
動乱のヨーロッパ11世紀を生きたカンタベリー大司教アンセルムス。12・13世紀の神学の先駆とされる〈スコラ学の父〉の主要著作と書簡集、同時代の伝記を全新訳で。
内容説明
わが国唯一最大のヨーロッパ中世哲学文献の宝庫―“スコラ学の父”の著作・書簡・伝記。動乱の11世紀を生きた修道院長・カンタベリー大司教アンセルムス。盛期中世の神学への先駆とされる碩学の思考の全貌と、霊性の核心。主著『モノロギオン』『プロスロギオン』(本集成第1期「前期スコラ学」所収)に続く生涯の著作を全新訳により網羅。さらに書簡集100通、弟子による同時代の伝記を本邦初訳にて。
目次
真理について
選択の自由について
悪魔の堕落について
グラマティクスについて―どのようにグラマティクスは実体でありまた性質であるのか
言の受肉に関する書簡
神はなぜ人間となったか
処女の懐胎と原罪について
聖霊の発出について
無酵母のパンと酵母入りのパンの犠牲に関する書簡・司教ウァレラムヌスからアンセルムス宛の書簡・教会のサクラメントに関する書簡
自由選択と神の予知、予定および恩恵との調和について〔ほか〕
著者等紹介
矢内義顕[ヤウチヨシアキ]
本巻監修・翻訳および総序・各作品解説執筆。早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学商学学術院商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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