GA文庫<br> 戦塵外史 四 豪兵伝

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GA文庫
戦塵外史 四 豪兵伝

  • ISBN:9784797345353

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内容説明

巨漢の樵が戦場で振るう血塗れの鉞。そこに籠められていたのは妻と、そしてまだ見ぬ子への想いだった。 屈強な傭兵が、ある日剣を捨て鍬を持った。いったい何が彼にそんな決意をさせたのだろうか。 憑かれたように女人像を彫り続ける石工。彼の奇行の深奥には、幼い日の忘れえぬ記憶があった。 そして名もなき荷駄隊の人夫が目撃した戦場の本当の姿とは……。 王侯貴族から傭兵、そして市井の人々にまで隈なく光をあて、その生き様を繊細に、しかし大胆に、あますところなく描ききった珠玉の短編集。大陸シリーズ未収録短編八本が、遂にこの一冊に集結! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kogiku

1
ほかのシリーズと時々突き合わせながら読んだ。楽しい。2011/09/26

1
いい意味で人間臭い作品だった。生活がとか、心などが滲み出ていた。短編には力がなくてアイデアがある、なんて勝手に思っていたがそういうわけでもないようだ。特に好きな作品は『最後の仕事』『導く女』かな、男の優しさと女の強さがそれぞれ表現されている作品だと思っている。キャラクターに魅力が出るのは、その登場人物に強さがありそれに根拠がある故にリアリティがあるからではないか。だからこそ読者は彼らに憧れ、魅力を感じる。そんなことを思わせてくれた作品だった。2011/08/27

REV

1
短編集なので読みやすい。ラノベレーベルだけあって、イラストも悪くない。2010/06/24

sa-ki

1
歴史に埋もれてしまうような人々のドラマまで丁寧に語られている。でも、ダリウスが登場しないと寂しい。2009/04/16

あとにいく

0
いろんな媒体に散って掲載されていた短編をまとめて復刊した短篇集。『八の弓、死鳥の矢』よりもさらに深く、渋く、地味に浸透していって、それがとても味わい深い。歴史の端に名前すら残さずに登場する人物を、ひとつひとつすくい上げて「こういうこともあった」「こういう男の話である」と無骨に語りあげるところが小気味いい。ダリウスやセヴェルスなどの派手な英雄から離れるように、小さなところに目を向けた反面、ささやかな英雄たちの生々しい強さが、戦塵外史のテーマのように感じられて、ここからの新作に期待するところです。2014/06/12

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