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内容説明
学校、教師、子どもの学力が大揺れである。しかし大人の学力ももっとひどい。教室の現状、実態を冷静に見極めながら、子どもが希望と能力を身につけていく方法を開示する。子どもと大人の生き方発見!
目次
第1章 国家は子どもに何を求めているのか
第2章 教師の指導力不足は本当か
第3章 子どもの生活と内面世界はどうなっているか
第4章 いじめをどのように克服するのか
第5章 本物の学力とはなにか
第6章 親は子の成長とどう向きあうか
第7章 生き抜くための土台づくり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuya Matsumoto
5
子供たちにとって学校はどんな場所であるか。自分自身の子供たちへのまなざしはどうだったか。いろいろとあらためて考えました。今の学校は「セレモニー」ばかりで「フェスティバル」がない。その通りだと思います。反省。明日は、どんな楽しいことをしようかなと、前向きな気持ちになりました。2015/12/06
Sugaya Masaki
2
極論乃至は反常識的であるが、社会から見れば学校とはあってもなくてもかまわない存在である(と思っている)。それは学校(中・高)で学ぶことの95%は社会に出て必要ないからだ。氏の述べる学力こそ真に子どもたちが身に付けるべきもので、社会に出てから求められる力である。国語の授業においては自分の授業を受けた子どもが社会に出てから活躍できるだけの言語能力(=仕事を円滑に進めるための諸能力)を身に付けさせてやれたかが授業評価の軸になる。2017/10/15
Don
2
・学校は人と人とが激しくぶつかり合って,失敗を繰り返しながら,失敗が当然の権利として認められなければならない社会である。 →自分をしっかりと顧みたい文。子供に対して不寛容になっていないだろうか。 大切なことはハードルを下げることでなく,ハードルに挑戦する気持ちを育てること。 学校の活動を「日常⇔非日常」「セレモニー的⇔フェスティバル的」の2軸で考えてみようと思った。近年の風潮はフェスティバル的な要素を排除する傾向はないだろうか。日常の中で充足感を得られにくい子の活躍の場を提供できているだろうか。 2013/08/25
eco
1
そこまで印象に残るフレーズや考え方はなかった。2024/02/25
はたけ
1
以前読んだ『「子どものために」は正しいのか』よりも理論的内容でした。ほかの本では理解しにくかった通常の授業についての考えや、イジメ問題の解決方など盛りだくさんでした。心に残っているのは「教師はキャッチャーであれ」という言葉です。また「自分イジメ」という考え方。たしかに現代は自分イジメをしやすく、そんな環境なら他者イジメをしちゃうなぁと思いました。私の学校に他者イジメがなかったのは、きっと自己肯定感が強かったからなのでしょう。子どもまるごと認められる、そんな教師になりたいものです。2017/05/27