内容説明
元亀二年九月、木下秀吉と京都奉行の任務に当たっていた明智光秀は、織田信長から比叡山焼討ちを命じられる。老若男女を問わぬ大虐殺を目にした光秀は、ある決意を胸に秘めた。それは十年の日々を経て、秀吉と千利休に伝えられ歴史を大きく動かすことに…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuji
5
★★★★☆久しぶりに面白い歴史小説を読んだという感じです、一気に読めました。明智光秀=天海の設定での小説。史実に合わせるために多少強引かと思われる部分もありますが、それを考慮しても良い作品だと思います。光秀・秀吉・利休3人よる「本能寺の変」の謀略と裏切り、今まで読んだ事もない3人の関係とその後の人生が面白い。サブタイトルにある「謀叛にあらず」、読んで納得です。2013/12/02
BIN
3
明智光秀=天海説で描き上げた作品。光秀=天海の小説は初めて読みましたが、なかなか面白かったです。ただ、秀吉が光秀の首を探してなさげなところと信長の後釜として柴田勝家にしようというところが明らかにおかしすぎる。戦のシーンはないし、ところどころおかしいところはありましたが、全体的には悪くはない作品でした。2013/10/09
こうめい
0
明智光秀=天海の小説は何冊か読んだが無理があるものが多い。この本もご多分に漏れず、無理がありすぎる。柴田勝家を信長の跡目にするのも変だし、もし秀吉の裏切りならば、どう考えても山崎の戦いのあと草の根をわけてでも光秀を探しだし殺して証拠隠滅したほうが合理的だと思うし、北政所が小早川秀秋を裏切らせるところもあっさり言うことをききすぎ。2013/08/13
浅見ヨシヒロ
0
明智光秀、天海説の小説でした。毎度毎度思うんですが、本能寺の変の黒幕は誰なんでしょうか?2013/05/06
平瀬
0
#書評 #レビュー # 読書 比叡山焼討ちから明智光秀の本能寺の変からその後まで。 羽柴秀吉と明智光秀の関係、本能寺奇襲のその後、今や古いネタではあるが、当時はそれが画期的であったのだと思う。 明智光秀と羽柴秀吉、何故羽柴秀吉は戦いで勝てたのか。 歴史は勝者が作るというのもまた興味深い。本能寺の変を本能寺奇襲と呼び変えるだけで大分印象が違ってくる。黒幕説に賛成だが、その後は他の明智光秀を題材にした小説と被るのでそこが気になる。本当に明智光秀は素晴らしい人物なのか。明智光秀は何を思って奇襲を企んだか。