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内容説明
▼第9話/勇魚(いさな)▼第10話/波颪(なみおろし)▼第11話/潮の八百重に▼第12話/にはたづみ▼第13話/浸く子供▼第14話/羅刹▼第15話/晦(つきこもり)▼第16話/離陸▼ある漁師のはなし
●主な登場人物/安海琉花(上手く気持ちを言葉に出来ない。両親は別居中で、母と暮らす)、海(ジュゴンに育てられた少年。水族館に預けられている)、空(海とともに発見され、兄として育つ。入退院を繰り返している)
●あらすじ/約40年前、海と空の保護者であるジムは、鯨漁をする島で生活していた。ある時ついに巨大な鯨を仕留めることに成功したジムだったが、その翌日、彼は沖に立つ1人の不思議な少年を目にする。島の人間は、この少年を「この島をつくった者」として敬い、彼を見ると必ずある言葉を唱えるのだった…(第9話)。
●本巻の特徴/入院していた病院から突如姿を消してしまった空。空と深く繋がっている海でさえ、見失ってしまった。果たして彼はどこへ向かったのか…?
●その他の登場人物/ジム(海と空の保護者的存在)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
37
五十嵐大介さんの描く絵が好きだ。動物が特に魅かれる。いわんや海獣をや。コマ割りもその間も。1巻に引続き読んでしまった。映画では表現されていない部分もあり、楽しんだ。海の空間と宇宙の空間 この二つの空間を融合するものは宇宙からの石なのか?3巻行ってみよう。2019/07/17
JACK
22
◎ ジュゴンに育てられたという二人の少年、空と海。普通の人間とは所々違う彼らは医師や学者の研究の対象となっていた。彼らと出会った少女、琉花は空との交流を深めるが、空には近づき難い何かを感じていた。そしてある日、空は姿をくらましてしまう。海たちは空を必死に探すが、一向に見つからない…。空と海という神秘的な存在。哲学的な問い。美しく描きこまれた線。人にこの作品の良さを伝えるのはとても難しい。面白いか?と聞かれれば、興味深い、と返す感じ。Funではなく、Interestingな作品です。2017/12/07
ぽぽ
21
ジュゴンに育てられた少年、空と海。消える魚、異常気象、隕石。瑠花が巻き込まれたのは彼らの計算なのか、運命なのか。2019/07/16
活字スキー
17
【顕微鏡が出来る前……人間にとっての世界はもっと大雑把なものだった】淡々と進む物語はうねりを増し、嵐と共にさまざまな変化が訪れる。行方不明の空。声を失くした海。二人を追い続けてきた人間たち。瑠花は海に生まれるハズだったものが間違って陸に生まれてしまった存在なのか。科学では捉えることの出来ない命の営みを豊かなイマジネーションで描くセンスに、読んでいる間何度もため息がこぼれた。【望遠鏡が出来る前、世界はもっと小さかった】 2021/07/15
やま
14
映画とは細かいところが違ったりするが、大筋は同じ。映画では描かれなかった理由づけがされていたりする。ストーリーは知っているのだが、引き込まれるような描き方。サメなどの海の生き物のタッチが良い。2019/08/07




