内容説明
おそろしく長い顔とその中央に盛りあがった巨大な鼻、一度見たら忘れられない顔である。本名は誰も知らない。自称・顔十郎。酒と女をこよなく愛し、名誉や義理は大嫌い。金のためにはどんな危険な仕事も引き受ける、浮世の常識の埒外で生きる素浪人だ! ダーティーヒーローの剣が冴えまくる痛快大活劇。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
sibasiba
12
長い顔と巨大な鼻の顔十郎が主人公。剣の腕も人一倍だが、テグスや鎖や手製の早砲を駆使するところが面白い。色々と騒動を解決するがお由羅騒動がメインストーリーかな。作者お得意の虚無的美剣士はライバルとして登場。こちらの決着は下巻に持ち越し。2014/05/26
Richard Thornburg
6
感想:★★★★ これはおもしろい! 初めて読んだ柴田錬三郎先生の作品です。 主人公は長い顔に大きな鼻の、一度見たら忘れられない奇顔の持ち主で、自称「顔十郎」。 剣の腕前は超一流でめちゃくちゃ強い! おまけに機転も利いて頭もいい! そんな顔十郎が立て続けに起きる事件に首をつっこんでは見事解決の痛快活劇です。 すべてすっきりと気持ちよく解決・・・とはいかない事件もあるのですが、それもまた因縁であり人生なのでしょう。 個人的にはテンポの良さが小気味いいです。 話は下巻へ。2014/08/04
ロデタ
5
眠狂四郎と似てる。眠狂四郎は二枚目陰キャ、顔十郎は三枚目陽キャで真逆なんだけど何故か似ていると感じでしまう。一話一話が長くなくて読み易い。2025/04/24
紫草
4
柴錬さんで眠狂四郎シリーズ以外を読むのは初めて。顔が長い顔十郎さんなので、久生十蘭の顎十郎さんを連想して読んでみましたが、やっぱり全然違います。確かに顔が二枚目でない分、また、出生時の事情がない(のかどうか、過去はわからないんだけど)分、狂四郎さんより凄みは薄くて少し軽いけれど、敵はばさばさ斬られて死ぬし女はすぐに犯されるし、やはり柴錬さんの世界は厳しくて冷たい感じです。一章ごとに小さなエピソードがあり(人が斬られ)ながら、全体を通しての大きな話があるらしい 。下巻に続きます。2016/10/26
又三郎
1
ほぼ眠狂四郎。眠狂四郎ファンでそれに似た世界観を探し求めている人は是非。作品の出来としては眠狂四郎には及ばないので本家より優先して読むとまではいかないかな。眠狂四郎が陰なら顔十郎は陽になろうか。歴史や伝承を織り混ぜていなせな文体で綴る江戸時代ヒーロー漫画。2025/11/21
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