内容説明
金と女に生命をかける、天下放浪の仕事人・顔十郎とはいったい何者? 東海道を西に走り、薩摩藩のお家騒動に首を突っ込み、東に急いでは亡命清国皇太子をめぐる陰謀の渦中に躍る! 次々に直面する危難を自慢の長刀を振るい、知恵を働かせて切り抜けてきた顔十郎だが、今、宿命の難敵・左近との対決が! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
6
感想:★★★★★ 下巻に入ってもテンポは落ちず・・・というか、むしろ加速してサクサクと楽しく読めました。 事件の規模も上巻よりはスケールが大きくなって、清国の亡命皇太子に隠された十万両の軍用金等々・・・ よくもまあこれだけの事件に首をつっこむなぁと(笑) 下巻で顔十郎の差料は、なんと千子村正であることが判明。 よく斬れるはずだわ(笑) でも、ガラクタ店で斬れそうだと思って、たった1両で買ったというところが顔十郎らしいかも。 最後の最後まで顔十郎らしい強さと滑稽さが楽しかったです。2014/08/05
紫草
5
いろんな事件がおこったけど、解決はあっさりな感じで、その軽さが顔十郎さんのいい所かもしれないけれど、私には少し物足りなかった。なんて、柴錬さんに文句つけるなんて畏れ多いけど、やはり眠狂四郎の方が好きでした。左近ともいつ決着をつけるのか、拐われた後何があってこんな左近になったのか、ってずっと思いながら読んでたけど、ちょっとあっけなく寂しい最後でした。また狂四郎さん読もうかな。数年に1回読み返したくなって、その度に本棚探すの大変なので、電子化してくれないかなあ。2016/10/28
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