内容説明
次期藩主の座をめぐる政争が幕府に発覚し、安芸津(あきつ)藩はお取り潰しとなった。江戸藩邸詰めの片桐弦一郎は、浪人となり、神田の裏長屋で暮らしている。突然の改易(かいえき)でこの世の無常、悲哀を知った弦一郎は、傭われ用人として、苦しい内情ながらも体面だけは重んじる武家屋敷の建て直しを図る。―市井(しせい)の人々の縺(もつ)れた事件を人情味豊かに始末する、傑作新シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
27
主人公の片桐弦一郎は主家が改易でいきなり路頭に迷う生活。しかも国元にいた妻は自害という不幸を背負っている。それでも人を見る目はあくまでも優しい。久し振りに藤原緋沙子を読んだけど、やっぱりいい!とてもいい! 続きを読もう。2019/03/28
ゴルフ72
16
藤原緋沙子さんがあとがきで時代劇を書く上で3つの事を表現したいと書いている①人の心②自然③時代背景・・・この物語にはこの3つが上手く配置されているし、とりわけ人情に重きを置いているのが好き。それにしてもつらい過去を持ちながらも強く生きる片桐の人となりが私は大好きである。次作も読んでみたい。2024/06/13
ひろん
12
不幸な過去があまり不幸そうでなく、主人公の人柄や努力で難問が次々と解決するので、爽やかに読み終わりました。2014/03/19
ごへいもち
10
読みやすい2024/01/15
makimaki
8
読後感が爽やかで、面白かった。主人公は不幸な過去を背負っているけど、情に厚く、しかも腕がたってかっこいい。(多分)。期間限定で用人に雇われるのだか、次の巻もまた別のところで雇われるのかしら?次々読みたくなっちゃいますね。2013/04/09
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