内容説明
安芸津(あきつ)藩の改易で浪人となり、江戸で渡り用人として糊口(ここう)を凌(しの)ぐ片桐弦一郎。久しぶりに故郷入りした弦一郎の前に、藩改易の真相が明らかになる。そして、江戸に戻った弦一郎は、またも厄介(やっかい)な用人の仕事を引き受ける。今度は家内に複雑な事情を抱える高禄の旗本家。それぞれが勝手に振る舞う若殿や奥方を更生させることはできるのか。大好評シリーズ、待望の第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
103
渡り用人 片桐弦一郎控「つばめ飛ぶ」5巻。三年振りに母の居る改易になった安芸津藩へ妻の自害と改易の真相を探りに、後半は弦一郎が江戸に戻って、複雑な事情を抱える旗本の用人に、安芸津藩の真相は次巻に持ち越しかな、早く解決しておゆきさんと世帯を持って欲しいと思いますが、まだまだ続くのかな。2017/10/23
ベルるるる
28
改易の理由を知りたい弦一郎は故郷へ。同じ場所に立ち、変わらぬ自然を眺めてもそこは別の藩。江戸での暮らしは相変わらず渡り用人で今回も難題山積の旗本一家を助ける事になる。おゆきさんは身を引いちゃうのかな。2019/04/08
ごへいもち
12
なんでも上手く処理^_^。で、この先は無いの?2024/01/27
ぶんぶん
12
改易となった旧藩・安芸津藩を調べる弦一郎、謎は明らかになったと思えるが、最後に大きな謎が残る…重大なテーマが出てきたようある。 旧藩の謎は今後とも残っていくだろう。 後半の「つばめ飛ぶ」は、いつもの渡り用人の弦一郎の姿を描く。 登場人物全てが悪人でないのが、ホッとさせられる。 おゆきとの仲は、弦一郎が「位牌」への気持ちを整理してからだろう。 それは、安芸津藩の出来事が落着した時か…2015/03/14
あかんべ
9
このシリーズは読んでいなかったが、改易された弦一郎の藩や、江戸での暮らしが分かり、充分楽しめた。と同時にやはり一巻から読みたくなった。2014/09/08