虹ヶ原ホログラフ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,210
  • 電子書籍
  • Reader

虹ヶ原ホログラフ

  • 著者名:浅野いにお
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 太田出版(2014/11発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778320201

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

こんな作品はもう描けないと思います――浅野いにお 「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する――。子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

43
1つの物語をバラバラにし、視点を変えて語り、時間軸も違うため内容が分かりにくい。絶望か希望か分からない雰囲気はとても良く、死にたくなってくる。世界は思ったよりも広がっておらず、10年前のヒーローが10年過ぎると気怠い生活を送っていたり、一人の女の子に惑わされたりと不可思議な要素が多い。でも、そんなぐちゃぐちゃしたセカイを幻想的に、かつ美しく描けるのも1つの魅力だと思います。蝶が魅せた1つの夢なのか、はたまた輪廻転生した1つの現実なのか。人を選ぶ作品であることに間違いはないですが、私は好きです。2015/04/29

kanon

38
面白いというかよく自分でもわからない感情が体中を駆け巡り、気付けば読み終わっていた。浅野いにおが何を伝えたかったのかも理解出来ないし、読んでいる終始キャラクターの行動理念も何も共感出来なかった。可哀想なキャラだなあ、と思っていてもそれ相応に非道いこともするから擁護も出来ず。...でもこの感情はなんだ?つまらないならあーつまらん、と放り出すかパラ読みをするだろうし。でもこの作品ではそんなことは決してなかった。隅々まで読んだ。うん、この先の展開が気になってたんだろう。面白かったのかな?そんな自分も分からない。2012/06/18

ソラ

30
これはなかなか難しいな。一回で理解するのは難しい。やっぱあれかな、胡蝶の夢的なこと?2014/08/19

九鳥

20
神様と蝶とこどもたち。過去と未来を往還して進む物語に翻弄される。先生もいじめられっこも壊れた人も、それぞれが抱えるずるさと狂気。河原の夕日と蝶の情景が綺麗で怖くて、読み終わったら目眩がした。怖くて堪らないのに惹かれる作品。2009/09/05

ちぇけら

17
深い井戸に落とした花から羽化した蝶の群れが夜におどる。ぼくらは顔を寄せあい、声をひそめて空想の物語を考えていた。まるで世界が終わるみたいだと、その主人公に自分を重ねてきみは笑った。きみが笑うのだから、世界の終わりは正しい。ぼくは膨らみかけた命をそっと握る。世界が終わってくれるなら、ぼくは大人にならなくていい。しかしいつまでも続く世界で、きみの抜け殻だけが綺麗だ。きみを守れなかったから、せめて一緒に狂ってしまいたかった。きみを壊した彼の罪は、やがてぼくの罪になるだろう。神様はいない。ぼくを裁くのは、きみだ。2021/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/576579
  • ご注意事項

最近チェックした商品