草原の覇王 チンギス・ハーン

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569654058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

英雄チンギス・ハーンの偉大さの秘密に迫る!

モンゴル建国800年の節目に、歴史小説の第一人者が、英雄チンギス・ハーンの並外れた戦略眼や政治力を描いた渾身の一冊。

チンギス・ハーンは中世モンゴル社会の強力な族長の子として生まれたが、9歳のときに父が毒殺されてから運命が変わる。当時のモンゴルでは、隙のある部族、弱小の部族に対しては、殺戮のうえ財産すべてを奪い、女・子どもだけを奴隷にするという徹底した弱肉強食の掟があったからだ。

▼母と弟たちを守りつつ、迫りくる刺客から逃れて、奇蹟的に命を落とさなかったチンギス・ハーンは、やがてモンゴル高原に群雄割拠する何十万という遊牧騎馬民族を切り従え、ついにハーンの座を手に入れる。

▼その後も東は中国の金、西はウイグル、西遼、ホラズムといった大国を征服し、ついにユーラシアの覇者となったチンギス・ハーンは推定で72歳の生涯を終える。

▼文字を持たないモンゴル族がなぜ世界帝国を築くにいたったのか。モンゴル軍団の強さの秘密とは何か。そしてチンギス・ハーンが後世に残した最大の功績とは。モンゴル建国800周年に贈る会心の大河小説。

●第一章 テムジン抬頭 
●第二章 大転変 
●第三章 ハーンの座 
●第四章 運と才覚 
●第五章 ナイマン撃滅 
●第六章 遊牧帝国 
●第七章 攻城戦へ 
●第八章 西域遠征 
●第九章 ホラズム征服 
●第十章 ホラズム掃蕩戦 
●第十一章 帰還 
●第十二章 チンギス・ハーンの時代 
●あとがき ――チンギス・ハーンの足跡   

内容説明

広大なモンゴル高原に群雄割拠する遊牧騎馬民族を統一し世界帝国を築くに至るまでの人間チンギスのドラマを描く。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

44
面白かったです。13世紀のモンゴルとチンギス。ハーンのことを知ることができて興味深い作品でした。人権尊重の考えを持ちながら、遺族に対しては冷酷になるその姿こそ、種族における頭がチンギス・ハーンなのだと思いました。2024/02/20

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25
歴史小説では有名な作者ですが、読書メーターを始めてからは初めてでした。とにかく、読みにくくててこずりました。人名、士族、部族名、地名が読みににくくて分かりにくくて本当に困りました。なぜ、この時代に、こんな特殊な帝国ができたのかは、何とか理解することができました。2017/08/17

イトノコ

19
12世紀、モンゴル草原の有力者の長子として生まれたテムジン。父の横死により窮地に立つも、やがて草原を統一しチンギス・ハーンとしめ即位する。それは空前絶後の大帝国の始まりに過ぎなかった。/チンギス・ハーンものはいくつか読んできたけれど、申し訳ないけどその中で最低の出来。井上靖「蒼き狼」森村誠一「地果て海尽きるまで」が既にあるのに執筆した意味がわからんレベル。てかこれもう小説じゃくて新書とかで良いでしょ。2024/02/17

takaya

17
13世紀に大帝国を築いたチンギス・ハーンの人生と、当時のモンゴルの習俗を知ることができて、よかったです。親族の間では義理、人情を重んじながら、異民族との戦争では、衝撃的な残虐の限りを尽くしていた。でも、そうした二面性は、人間の歴史の中では、ずっと繰り返されてきたことでしょう。2020/12/18

かも

4
★★★☆☆休みの日に1日で読了。古今東西最も広い領土を征服したチンギス・ハーンの生まれてから死ぬまでの物語。モンゴル人特有の考え方(略奪婚、弱肉強食、男皆殺し女奴隷)についても学べる。運や縁に恵まれつつも、義を重んじて差別をせず、生きるためにどうするべきか合理的に判断するリーダーシップあふれる姿が描かれている。非常に細かい点まで書いており、端折りながら読むと丁度いいが、それにしても細かすぎる...2019/03/18

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