新潮新書<br> 怪盗ジゴマと活動写真の時代

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新潮新書
怪盗ジゴマと活動写真の時代

  • 著者名:永嶺重敏【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2012/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106101724

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内容説明

この映画のとりこになった者は数知れず、江戸川乱歩「怪人二十面相」の発想の原点にして伊丹万作や寺山修司を映画制作の道に進ませた――伝説の無声映画『怪盗ジゴマ』。大正元年、封切と共に小中学生を中心にして圧倒的な人気を呼び、日本中に一大ブームを巻き起こした。観客のあまりの熱狂ぶりについには上映禁止が通達されたほど……。実はこのブームの裏側には、現在に先駆けるメディア戦術があった。

目次

序章 「映画都市」東京の誕生
第1章 ジゴマ、帝都を震撼させる!
第2章 ジゴマ、地方都市を席巻する!
第3章 ジゴマ探偵小説、氾濫する!
第4章 ジゴマ、犯罪を誘発する?
第5章 ジゴマ、上映禁止となる!
終章 映画都市の変貌とジゴマの記憶

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

6
ジバコは知ってたけど、ジゴマってなに? ルパン、怪人20面相をはるかにしのぐ、ホントに悪い怪盗なのだ。強盗、殺人、誘拐までこなす悪のデパート。名探偵ポーリンに追われ、だが、捕まらない。そして、明治末から大正初期に短いピカレスク・ブームがおきる。現実に対する不満とエネルギーが反映して大ヒット。それも、日本で雨後の竹の子のように続編・ノベル版が乱発され、女ジゴマ、少年ジゴマ、芸者ジゴマまで…。著作権意識の薄い大正時代ならではの、たくましさを強く感じた。2013/10/17

つまみ食い

2
今日では決して名の知られた作品ではないが、当時のジゴマの爆発的ブームとその社会的影響が分かる。ジゴマ以前、政府による映画の検閲は説明書きを読むだけで、上映されたフィルムを確認していなかったということは驚き。2022/05/14

子音はC 母音はA

0
東京の活動写真館の成り立ち、盛況、子供への影響等からまず紐解く。怪盗ジゴマの映画のブームが著しく全国に波及していった様子、また影響力の大きさから検閲の対象となったのを述べる。江戸川乱歩、寺山修司、今東光、伊丹万作等、この映画の影響を受けた。2013/10/02

いちはじめ

0
名のみ有名な「怪盗ジゴマ」がいかに社会現象となったかなど、無声映画の頃のメディア戦略は興味深い2006/07/05

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