内容説明
「裏金、ヤミ金と呼ばれるようなところから金を借りてしまった人は、ハッキリ言って末期症状。まず、自己回復は無理やと腹をくくるべきやろ。絶対無理や。いくら逃げ回っていても何の解決にもなりません。そんなカネ、返さんでもええ」不朽の名作『ナニワ金融道』完結から6年、銭を描き銭に生きた著者、渾身のラストメッセージ。
目次
「銭」の教訓。(街金、ヤミ金 騙しのからくり;銭の借り方、返し方。;男と女のゼニ模様;極める!ギャンブル銭道;税金、腹の立つ話!)
わが人生の記
提言録(銀行に吠える!;アホで危険な道路行政;郵政公社、ふざけとったらあかんで!;インターネット時代の子育て)
著者等紹介
青木雄二[アオキユウジ]
1945年生まれ。京都府出身。三十数種の職を転々とした後、1990年から7年間、金融業界の舞台裏を描いた『ナニワ金融道』を『週刊モーニング』に連載。連載終了後は漫画家卒業を宣言。『ゼニの人間学』『ゼニの幸福論』などの著作や講演で資本主義を鋭く批判してきた。2003年9月、肺がんのため死去
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感想・レビュー
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nobody
8
「わしは漫画家を卒業してもう六年にもなりますが、仕事は一向に途切れることはない。しかも、こっちから『やらしてくれ』と頼んだ仕事はひとつもない。それは、今のわしが世間から望まれているということやと思う」。『ナニワ金融道』単行本売上一千万部。この求心力と、その内実たる青木の思想の波及度との乖離は何か。所詮は赤尾敏と同様に見られているということか。人口の多さだけに帰せられることだろうか。それと、青木の現実との距離感。資本主義を呪うしかなければ闘争しかなく、そして闘争してもしなくても、現前する人生は絶望となろう。2021/11/24
きむにー
0
お金にまつわる男女の本能についての記述は誠に興味深く読ませていただきました。 女の子から見たいわゆるモテる男の子とは実はきちんとした理由があったのだということがわかった。 いやいや、女性とはなんて現金な生き物… (ー_ー)!!2014/01/01