内容説明
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現代オペラ界最大の関心の的、ドイツの演出家ペーター・コンヴィチュニー。オペラの伝統や慣習を破壊し、芸術とエンターテインメントの区分を超え、演劇的な手法も導入して大胆な再創造をめざすその仕事を、豊富な写真を交えて綿密かつ徹底的に論じ解説する。
目次
最初に
序説
年譜
1 劇場は滅びつつある 西欧文明が滅びつつあるように 『ファルスタッフ』
2 劇場は破壊と死で満たされる 『チャールダッシュの女王』
3 それでも、劇場は生きのびるために金を必要とする 『魔弾の射手』
4 札束に狂喜する人々 『ヴォツェック』
5 金でなければ暴力 『ローエングリン』
6 金、暴力、次は男 『売られた花嫁』
7 生きながら殺されている女 『ルル』
8 崩壊のスリル 『ニュールンベルクのマイスタージンガー』
9 集中から拡散へ 『魔笛』
10 悲劇と滑稽は手をつなぐ 『ドン・カルロス』
11 偶像、この人間的なもの 『モーゼとアロン』
12 地獄はどこにあるのか、または奴隷の幸福 『ドン・ジョヴァンニ』
13 ユートピアの幻影 『ばらの騎士』
14 復讐からクーデターへ 『エレクトラ』
15 男に従わない女は死ね 『ダフネ』
16 幼稚、あるいは平和の不可能性 『平和の日』
17 アンチ・クライマックスというクライマックス 『さまよえるオランダ人』『コジ・ファン・トゥッテ』
総括──コンヴィチュニーとは誰なのか?
コンヴィチュニーに聞く──「敗者の側から物語るオペラを」
本書で取り上げたコンヴィチュニーによる演出一覧
最後に
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