内容説明
剣術指南役を解かれ、手習い所を開いた桜井俊吾。大火で妻子を失い、今は拾った子犬とつましい暮らしを送っていた。だが男にさらわれる寸前、川に飛び込んだ女を助けたことで生活は一変。執拗な男は、周囲の人間の命を容赦なく奪いながら2人の身近に迫ってくる。時代小説に新しい風が吹く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊藤勝大
5
☆☆☆2018/08/09
海猫
5
市井ものの時代小説の定番をきっちり押さえつつも仇役がストーカー的であったり事件を解決していく過程がハードボイルドミステリー風であったり等、現代的味付けが新鮮。主人公と飼い犬武者のコンビネーションも面白い趣向。シリーズを追うごとにバディもの的楽しみが出そうだ。2012/04/18
めにい
3
武者って・・・かわいい!!ですよね。稲葉さんの主人公ってみんな剣豪で心がまっすぐで、世慣れてなくて女に弱くって。。。でもこれは好きな方だ。2014/02/17
んがんぐ
2
前半のショートストーリーがほんわかしていて良かった。2014/02/13
アニータ
1
武者というからには、侍の、しかもとてつもない強い人の話だと思っていました。確かにそうなのですが、武者の正体を知ってびっくり、そしてメロメロです。 大火により際しを失い故郷をでて、藩の剣術指南役を勤めていた桜井俊吾が、主の不祥事により解任され寺子屋を始めるところからます。そして関わり合いのなかで助けた親子ほど年を離れた娘と一緒に暮らすようになり… 今後、町奉行の助けをすることになるようですが、どんな役回りをおうのか、楽しみです。2019/10/14