角川文庫<br> 金曜日にきみは行かない

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角川文庫
金曜日にきみは行かない

  • 著者名:盛田隆二
  • 価格 ¥418(本体¥380)
  • KADOKAWA(2013/11発売)
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  • ポイント 90pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043743056

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内容説明

天才ロックシンガー白石ありすの記事を依頼された音楽ライターの〈きみ〉。だが、インタビューは散々だった。ありすが全く口を開こうとしなかったからだ。それでも〈きみ〉は十個の質問に対する、ありすの十通りの沈黙を書き分け、編集部にファックスする。そこに、ありすから「助けて」と電話が入る。東京湾岸のスタジオを抜け出し、紅葉の足尾へ、新宿歌舞伎町の街路へ、ふたりの逃避行が始まる。境界線を失踪する、ありすと有子。時間の迷路を旅する、きみとぼく。〈分身〉をめぐるネバーエンディング・ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

108
これまで読んだ本の中で、一番風変りだった。訳が分からない小説なので、読書メーターでも評判が悪いようだ。私は昔から変な小説が好きなので、結構楽しんで読めた。ロックシンガーの白石アリスの記事を書いていた主人公に、アリスが乗り移ってしまう。それだけではなく、様々な登場人物と人格が一つになって、主人公の人格は分裂していく。さらに時間と空間も混乱して、過去が現在の中に挟み込まれる。自分という存在が拡散していく描写は、強烈な酩酊感を伴っていた。2018/08/13

眠る山猫屋

45
稀代のシンガー白石ありすと音楽ライターの主人公、二人の邂逅から物語は流れる。始まるのではなく、流れる。すれ違い、追いかけ合う二人は再会できないが、夢の中で或いは過去の記憶の中で、何度も何度も姿や役割を変えて濃密に触れあっていく。これは理解するのではなく「受け入れる」物語のようだ。迷い込んだアリスのように事象と隠喩を受け入れて先へと流されていく感覚には手こずるが、受け入れたなら流されていくのも悪くない。実は“ありす”と“ぼく”しかいなかったのではないか、そう感じたなら物語は“きみ”の物語になっている。2020/12/02

とくけんちょ

42
これは何!?まとまりがなく、ストーリーとしてのめり込むことができなかった。支離滅裂とまでは言い過ぎかもしれないが、登場人物をして、誰が実在の人物か、何が妄想で何が現実かがほぼほぼわからない。妄想を伴う疾患を疑似体験しているよう。ラストからして、そういうことだったんだねと思わされました。2019/01/25

亜希

8
装丁と題名に惹かれたのですが、かなり久しぶりに途中で挫折。と言うか一瞬たりとも全く話に入り込めず良さもわからず、このままでは時間の無駄かも、と思ったので、最初と最後はしっかり読んで間はかなり斜め読みをしました。…いやーわからない。全っ然わからない。基本的に小説は全てとって置くのですが、これは申し訳ないけど捨てちゃいますわ。2014/02/03

パレット

6
おやつ代わりにと思ったがアバババババよくわからなくて死んだ! これを素晴らしいとはっきりドヤ顔で言えればかっこいい気もするんだけど。解説を読んで読み方がわかった気になるもそれでも微妙に納得できない、何も考えずそのように読もうとしてみたらなんか終盤になって微妙に難易度が下がった感じで変な敗北感だけが植えつけられてしもうた。ていうか終盤で収束気味にさせるならむしろ序盤でやってほしかった……何を曖昧にされるのかがそもそも曖昧なので置いてけぼり感MAX、好感を持って読みにいかないとよくわからん。酩酊小説。2012/02/16

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