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内容説明
なぜ彼らは「歴史認識」にこだわるのか。「靖国参拝」に反対する真の理由とは。じつは日本文化に憧れながら、反日デモを起こすという中国人の相矛盾した行動はどこから生まれてくるのか。日本人には容易に理解できない中国人の精神構造を、本書は徹底的に分析する。キーワードは5つ。「愛国」「歴史」「徳」「中華」「受容と抵抗」。改革開放以降、急速に欧米化するライフスタイル。しかしそこには、中華文明という名の呪縛が横たわる。文化を重んじる中国人が抱える葛藤、そして小さな変化の兆し。知られざる心を暴く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩歌
13
民族(ハード)より文化(ソフト)を基に行動するという中華民族を、「愛国」「歴史」「徳」「中華」「受容と抵抗」を鍵に読み解く。単語の意味の読み違いから決裂を防ぐ意図には頷ける、だが900年の怨念を子孫にぶつけるのが当然と考える国相手にそれは無理だろう。反日デモに過敏に反応しなくていいとしても、治安の悪さを主張しているし、自治区や言論統制の問題は「昔の事ばかり蒸し返して!」より、アメーバが蠢いているようで嫌悪と恐怖を感じるのである。自分がより頑なになってしまったので、柔らかくするための読書に励みたい。2016/02/14
tomfeb
0
バランス感覚のある著者による教養書と言えばよいでしょうか。中国人が歴史を鑑にと言うときには、それには歴史を言わばテキストブックとして考えるという意味がある。中国人は何らかの価値についての「モデル」を作ることに熱心である。詳しくは知らないですが、儒学も前例を引用することが多いように思います。「歴史がテキストブック」という考え方が中国人が持っている場合がある、ということは頭に入れておいていいと思います。2017/07/02
kyomi
0
歴史、過去、祖先などのタテ軸の関係を重視する中国と、輪をもって尊しとなす横軸を大切にする日本という視線は新鮮。受容と抵抗などのキーワードがなるほど。32016/12/21
Kazuyuki Hasada
0
今年最後の東京出張の移動中に読みました。 読むべき本だと思います。 仕事で中国の方と関わることが増え、どうしてなんだろうと思うことが多くあります。 私は日本人としての視座からしか彼らと関わり、感じることしかできませんが、この本を読んで彼らの視座が少しわかったように感じます。 たまたまのタイミングで安倍総理が参拝されましたが、そのことやこれから起きることへの理解も今までとは違うと思います。 文章も読みやすく、とても良かったです。 ある将軍と日本人孤児のエピソードには感動しました。2013/12/26
naganaga34
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中国人が書いた自己分析本。鏡の中自分なので脳内美化が入っていますが、中国人の思考回路を知る上では良い本です。2006/04/05
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