内容説明
「不良債権問題が終わったなんて嘘じゃないか」。真実を暴いたあるエコノミストの死をきかっけに、、新聞記者、凄腕ファンドマネジャー、ハッカーらが手を組んで復讐に立ち上がる。日銀をデフォルトに追い込み、腐敗の構造の上にあぐらをかく金融セレブたちに一泡吹かせることはできるのか。第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
82
デビュー作。復讐のため日銀をデフォルトに追い込む話と思いきや、過去のシーン?の方が長い・・・。終盤の攻防が楽しめただけにそこがちょっと残念な点でした。2018/07/03
ゆみねこ
59
相場さんのデビュー作。苦手な経済小説ですが、勧善懲悪ストーリーなので読みやすかったです。出てくる金額があまりにも大きすぎて、庶民には遠い世界…。2016/05/13
まつうら
51
金融サスペンス系の物語を想像したが、そうではなく、自殺に追いやられた仲間の仇討ちに燃える男たちの復讐劇。日銀と政府筋を相手に、フィリピン通貨のペソを使って決済不能に陥れるというやり方はおもしろい。投資信託の決済に、ドルではないこんなマイナーな通貨を使うことがあるのかがちょっと疑問ながらも、たしかにこの方法なら日銀相手でも嵌められると思った。復讐劇で稼いだカネを大胆に寄付してしまうというエピローグも好印象。日銀や政府筋が機密費という名の黒いカネにしてしまうくらいなら、こういう使い方の方が社会のためだ。2023/04/25
冬木楼 fuyukirou
22
読友さんがUPしている相場英雄氏の小説の評判が良いのでデビュー作から読んでみることにした。ひと癖もふた癖もある面々が天下の日銀を相手に友人の弔い合戦に臨むお話。 勧善懲悪ものだからおもしろく読めるのだけど、いろいろと突っ込みどころありすぎ。小説上美人が必要なのはわかるけどなんで莉子が宮島になびくのか、訳がわからん。安藤は有能な事務屋なんだろ、憎まれっ子世にはばかる的にいい勝負させたらもっと面白くなりそう。それと、味方の皆さんいいヒトばかりでした。 うーん、つまり私がすれっからしってことか。2017/05/01
猫ぴょん
17
相場英雄さんのデビュー作♪ 池井戸作品っぽかったw倍返しだ~って感じの。 キャラ立ちもなかなかでドラマでみたい♪2019/02/20