内容説明
笑って、涙ぐんで、考える。低気圧に弱い。めったに風呂に入らない。洗髪は前より増えて一、二カ月に一回。偏頭痛もちである。夜更かし。ああ、人生というのはなんと面倒なんだろう。面倒だ面倒だとつぶやきながら、雑事にまみれた一日が終わる。そんなふうにして日が過ぎ、夜が行く。旅から旅へ、日本中をめぐる日々に書かれた、朝日新聞連載中に、圧倒的な好評を博したユーモアあふれる名エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きぃ
2
これがきっかけでこの著者の本を読むようになる。 これはエッセイ集で面白いです。2016/11/25
もいちょうけろ
2
五木さんの話は面白い。ただ戦時中の話はさすがに酷い部分もあり、実体験に基づいているだけに綺麗事ではすまないな。2014/06/11
Seagull
1
「百寺巡礼」前後の旅を中心にしたエッセイ集。堅苦しさは無く 著者の日常をつづったさらりと読めるエッセイです。著作の方法なんかは興味深く読みました。2017/05/18
issy
0
大半は割と呑気なエッセイなのだが時折戦後に朝鮮から引き上げてきた際の思い出、というには非常に厳しい、女性たちが受けた性的な被害やそれを同じ日本人の引き揚げ者が蔑む場面を目撃した記憶が甦ったりするところが五木寛之ならではであるし、そういった話もまた何かしらの場で語り継がれていかねばならないだろう、と思いつつ、やはり大半はまあ読んでも読まなくてもどっちでも良いような気楽な読み物だったりして、でもそんな一見無駄とも思える文章を通して著者の人生や書かれた時代の空気を垣間見るのも楽しいもの。2025/08/26
a_a
0
昔読んだ本。引き揚げ体験について初めて読んだので印象に残ってる。大人になった今、再読したい。




