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内容説明
「お前と関わると、みんな不幸になるんだよ!!」 “毒(シガテラ)”だらけの青春17遁走曲(フーガ)、完結!!!! イジメ時代を思い出したくない荻野(おぎの)の前に、いろいろあってヤクザに進化したイジメ大王・谷脇が再来! 関わる気ゼロの荻野だが、谷脇がなくしたピストルを捜すハメに。しかしわずかな親切心が、人生最大の恐怖体験に!! ついに「自分の本質」を知る荻野。青春という名の、モラトリアムを卒業するのか……!? 泣かせ、笑わせ、深すぎる。青春って、マジでほんとにとんでもないんですっ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アマニョッキ
35
教えてもらった漫画。まとめ読み。漫画の登録は気まぐれだけど、古谷さん好きなので。(でも実は稲中はあまり好きじゃない)「シガテラ」とは魚の毒が引き起こす食中毒のことだそうで、シガテラ毒にあたる可能性は日常のそこかしこにあるんだよということか。かわいい子は大変だし、それをとりまく男どもも大変だ。にしても古谷さんはかわいい子が小者男子に惚れる話好きですね。ラストが好き。面白かった。2018/01/02
ころこ
25
人間には器があって、必死に勉強している受験生と闘うことと、異性との人間関係を両立させることはトレードオフとなる。最終巻で南雲との関係はこれまでにないほど接近するが、この間に荻野が勉強しているコマはひとつも無い。この器からこぼれる剰余が毒に変わることをシガテラというのではないだろうか。良い大人になるということはこの毒から逃れて生き延びることだが、人生の本当の愉しみは、自分を過剰に疑って、しつこく問いただし、「不幸の源だ」なんてののしり、不安の固まりだとうろたえることだ。シガテラ中毒を防ぐことはできない。2025/02/07
Taxxaka_1964
11
面白かった。全編を貫く「社会における幸せとは何か」という問いが、最終巻で断章となって詩的感興を誘う。ヌーディストアーティスト同級生女子村岡さんとの短い体験は、荻野君の将来への平凡でしかし幸せな理想形成に役立ったかもしれない。まぁ誰しもが南雲さんとのハッピーエンドを夢想するわけだが、現実とはこういうものかも。古谷実はなかなかシニカルですね。2025/11/20
かに
10
シガテラ最終巻、読了。たくさん事件が起こるんだけど、それがずっと続いて最悪の結末になるわけでもなく、人生が終わってしまうわけでもなく、日々は続いていく。信じてたものが変わっていったり、だけど心の中には残っていたり。最後の最後まで読んで、いろいろと考えさせられる漫画だった。大人になるということがどういうことかはわからないけど、なんだかそういうことなんだろうなと思える漫画。1〜5巻まで蓄積してきたものが、最後の最後で崩される感覚。これはこれでハッピーエンドなのかも。深い。スピンオフ作品ができれば読んでみたい。2013/07/08
mozlisa
4
心の中にある「恐れ」みたいなものをキュッと掴まれるような、そんなマンガだった。そして最後には、いきなり遠くに放り出された感じ。何だか空っぽになってしまった。2009/06/16




