内容説明
医学ジャーナリストが描く迫真のミステリー。
ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。しかし夫は別の女からの呼び出しに出かけていったまま音信不通、幼子は無残な姿で発見された。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿りつく――。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス! 第1回小学館文庫小説賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
141
医療サスペンス。これ面白い。主人公が医学研究者なので薀蓄も多く作家さん勉強してるなと感心できる。解決しなければならない問題、愛、医療知識がうまい具合に1方向にまとまっている。謎の出し方も明かし方も旨いし、心境の描写も上手な気がする。だから読者を自然に急き立て引っ張り上手に揺さぶってくれる。患者が主人公である別作品はあまりぱっとしなかったが、この作家は主人公が医者であるときに光る。2019/04/16
ダイ@2019.11.2~一時休止
134
デビュー作。面白かったんですが、ネタバレ色の強いタイトルは何とかならないものですかねぇ・・・。2017/03/23
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
87
子供の臓器移植を題材にした医療ミステリー。テーマとストーリーの流れは悪くないと思うのだが、タイトルがいかん。これでは読み始めて直ぐに先が読めてしまう。ネタバレではないか!これがデビュー作というから仕方ないかもしれないが。あっさりと終わってしまった感じ。う~むイマイチ、残念です。★★
ばりぼー
68
仙川環氏初体験。有能な外科医の夫と前妻との間の子供が誘拐され、身代金の受け渡し場所で骨壺に入った遺骨が見つかるというショッキングな事件が起こるものの、当事者の夫は女に電話で呼び出されたまま行方不明に…。タイトルの「感染」から多少展開は見当がついてしまうものの、スピード感溢れる医療サスペンスで十分楽しめました。臓器移植や脳死をめぐる医学界の偏った倫理観に一石を投じる意欲作だと思います。ちなみに、私は基本的に現代医学というものを信用していないので、病気になっても医者の世話になるつもりはありません。2015/01/01
扉のこちら側
57
初読。深く掘り下げればもっとスケールの大きい作品になったと思うが、あっさり終わってしまった感。臓器移植や医療技術の発展について考えさせられるという点では評価。2012/07/25
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