新潮文庫<br> 5年目の魔女

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新潮文庫
5年目の魔女

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101425405

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内容説明

3回コールの後に切れる不気味な電話。この電話は……。艶やかで奔放、計算高く身勝手。魔性を秘めた女、貴世美。関係を持った妻帯者の上司を狂わせ、友達だった景子は退職を余儀なくされた。5年という歳月が過ぎて、景子はインテリアデザイナーとして、新しい一歩を踏み出したその矢先だった、景子の部屋の電話が3回鳴った──。女という性の持つ深い闇を暴く長編心理サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satomi

77
平気で嘘をつく。いつの間にかその嘘が真実かのようにねじ曲げられる…。あの女が幸せになれるはずが無い…。 関わらなければいいのに、何故か気になる「魔性の女」。普通の人だと思っていた彼女もまた「魔性の女」かも知れない…。女の怖さがジワジワ迫り来る!!!!程度の差こそあれこの手の魔女はどこにでもいる。関わっちゃダメなんですよね…気が付いた時はもう魔女のペースから逃れられない状態になってしまっているのですから…でも「魔性の女」って一度は言われてみたい…笑。2016/05/03

yomineko@猫と共に生きる

55
真性の悪女・貴世美に翻弄される恵子、新田、新田の妻美恵子。スラスラ読めましたが最後にビックリがありました!2020/12/15

アーモンド

47
ありがたいことに、自分は勿論、周りにも「魔性の女」は見当たらない気がするが(笑)関わってしまった主人公景子。でも、それだけで終わらないのが乃南アサさん。決別したにもかかわらず、何故自ら、そこまでその女性を気に病んで、追うようなことをするのか不思議だったけれど、そういう事だったのね…。心理サスペンスというのでしょうか?怖いです。2016/02/06

いしかわ

47
女性作家の描く「女」は生々しくって面白い。読み終えたあとで、タイトル 「五年目の魔女」に納得。背中に冷たい汗がつたうような、じわりとする怖さ、不気味さ。二十年以上前の作品なのに、古さはあまり感じなく読みやすい。サスペンスドラマを観ているような感覚で、今の季節にピッタリ。貴方は見破れる?2014/07/06

i-miya

44
2010.07.12 (解説・小沢瑞穂) 女は怖い、とよく言われる。浮気程度。男が感じる程度の女の怖さはわかりやすい。これだけは隠しておいてほしかった怖さがあふれている。ここまで見られたら仕方ない。勘が並以上に働く女の怖さ。『幸福な朝食』で電話が効果的。貴世美。男の描写はどうか。(プロローグ) 空が高くなりはじめていた。町田景子。会社辞めてのんびりした心穏やかな時間。電話。私、貴世美、わかる。なあに。自律神経失調症らしいの。渡辺主任。2010/07/13

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