内容説明
幻の作品群(コレクション)があった!? 明かされるゴッホの真実。貸金庫に母が遺した謎のリストは何を意味するのか。パリ在住の美術品修復家・加納由梨子は「ヴィンセント」の文字を手がかりに調査するうち、存在すら知られていない膨大なゴッホ作品のリストだと知る。さらにゴッホの死因についての衝撃的な新説にも辿り着く。だが同時に、由梨子の身に危険が忍び寄る。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
69
【「アート週間」参加】イスラエル諜報機関モサドが追うナチが戦時中強制収集した大量の名画の行方。東京でひっそりと亡くなった老婦人の死の謎。母の死の真相を調査していた加納百梨子は、ゴッホの死の謎に行き当たる。作者はもともと浮世絵研究家でもあるが、だからこその「ゴッホ」なのか。それほど違和感を感じることのないリアルな描写で、ぐいぐい惹きつけられる。2019/09/24
Yuri
13
ゴッホ作品が絡んでくる事件なのかと思って読み始めたら、ゴッホ本人の!死因にまで迫る展開。 サクサク読めるので、続けて下巻へ!2020/04/08
ちばっち
7
リアルタイムで登録しないので大抵下巻を読み終わった後に感想を書くので上巻の感想って難しいですよね(笑)ゴッホについてほとんど知りませんでした。そんな人にも分かりやすく説明されているので読みやすかったです。魅力的な登場人物、怪しげな人達、巨大な組織など道具は揃っています。それに負けないくらい予想がつかない展開などグイグイ読んでしまいました。通説って恐ろしい!そういうものだと納得してしまい当たり前の疑問すら目につかなくなる。今まで何で疑問に思わなかったんだろうと逆に不思議で仕方ありません。2016/11/23
ネムル
5
写楽・北斎・広重の浮世絵三部作と同じように終わるんじゃないだろうなという不安がある。が、ゴッホについてちょいと知りたくて読んでるだけだから、とりあえず読み進めてみる。2013/12/28
カノープス
4
誰にでも秘密がある。思いがけず明かされていくファミリーヒストリーは、暗く悲惨な記憶につながりそうな不穏な空気で進む。ゴッホの死の真相に迫力と説得力を持って迫る充実作。テンポよく驚きの推理が展開されるので、読む手が止まらない。ゴッホというこれ以上ない大ネタを扱いながら、内容が素材に負けていない。がっぷり四つである。最高の期待を持って下巻へ。2025/01/23
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