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内容説明
“鬼が瀬”は、房総半島(千葉県)南端の沖合いの浅瀬で、黒潮がその流れや速度を複雑に変えたりする魔の海域だった。ある朝、船大工“亀萬”の倅満吉は祖父と釣りに出かけるが、霧につつまれ、漂流しつづける破船と出会う。帆柱には漁師見習いの平太と思われる無残な骸がしばられてあった。明治初期、漁船改良の夢を一途につらぬく船大工満吉の壮大な物語の幕あけ。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
jeli
5
すごく面白かった。この本はおっさんが読むといいと思う。正直なところページ数短めで、象徴的な出来事の裏を想像しないとなんだか訳がわからなくなると思う。児童文学となっているが、内容的にもかなり渋いので、おっさんに進めたい。ちなみに、自分は脳内でジブリの絵柄で再生されていたので、ジブリっぽいのかもしれない。高畑作品の方。2012/08/26
あんこ
0
中途半端に終わると思ったら、続きがあるのかぁ。「鬼が瀬物語」がシリーズ名か。2017/06/27
しろまち堂
0
著者がテーマに入れ込んで書いているのはよくわかります。そして勢いはありますが、それが気負いになってる感も否めません。地元の囃し言葉の多用のため単調化している感もあるし、続巻があるとはいえ半端な終わりかたな気がします。要するに読者をおいて著者が走りだしちゃってるんじゃ?と。でもまあ、とりあえずシリーズ通して読んでみる予定です。2011/02/01
さくら🌸
0
題名読みしたけどイマイチだったかなぁ。続きの顛末が気になるが、続編は読まないだろうなぁ。2010/04/08
ゆー
0
大正はじめの物語。 体1つで命を張って糧を得る漁師たち。 単純な道具だけで、工夫を凝らし継ぎ目のない美しい船を作り出す船大工たち。 意地・情け・怒り・悲しみ・善良さ・愛・志、そういったものをむき出しにしてぶつかり合いながら、営む暮らしの力強さ。それが読む私にもぶつかってくる。 ★★★★☆2018/11/30
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