内容説明
審理は終結した。後は3人の裁判官の合議で量刑が決まる。そのころ神谷(かみや)裁判長宛てに一通の封筒が届いた。痴呆(ちほう)気味の父と娘の身辺に危険が……。致命的な急所を突いた水面下の罠に動揺し態度を豹変(ひょうへん)させる神谷。情状の余地とは、人が人を裁くとは、量刑の客観性はどこにあるのか。「正義」とは、「法」とはなにか。一裁判官の職責と人間性を通して描く衝撃作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tnyak
6
読み応えある一冊だった。そして、正義とは、法とはb何か、 色々感変えさせられた一冊だった。2025/05/13
Hayami
5
秀人を突き動かした「裁判官の事実の誤認」それすら自己中心的ではないか。事実親娘は亡くなっている。事件だけではない、そこに神谷裁判長家族が絡む。「裁判官は憲法及び法律にのみ拘束される、すなわち最後は個々の裁判官の自由な心証に委ねられる。」彼は守るべき2つの間で戦ったのだ。冗長な部分もあったが細やかな描写に助けられた。本って面白いなと改めて思えた作品。2025/07/05
mie
4
最初の指示がすべて悪いよな。殺意がなくても妊娠中の女性と子供を殺してしまった事実は変わらない。人が人を裁くのは難しいです。2013/02/01
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
担当裁判官は神谷正義。死刑判決を出す、厳罰主義の裁判官だった。死刑判決になったら自暴自棄になって、政治献金のことも話しかねない。そうなれば守藤の政治生命は終わりだ。有期懲役にまで下げなくてはいけない。そんな折、神谷の家族に不穏な影が忍び寄る…… http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51512875.html2020/05/18
ゼロワン
3
文庫本上下に渡り長文でしたが事件、捜査、裁判、また事件と飽きる事なく読み終えられた。量刑。いわゆる死刑に対する考え方はやはり永遠のテーマにも思える。。。その前に安全運転を心がけよう。2015/04/10
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