内容説明
アートフラワーに隠された濃紺の風呂敷包みを届ける途中、上村岬(うえむらみさき)は母娘を車ではねた。「たとえどんな事態になっても、必ず俺が助けてやる」愛人・守藤秀人(もりふじひでと)の言葉で岬のためらいは消えた。殺人と死体遺棄容疑、自首目前の逮捕、示談の決裂、死因鑑定の揺れ。法壇と傍聴席の背後には不穏なさざ波が。量刑に厳しいと評判の神谷(かみや)裁判長は審理の帰趨(きすう)をどう判断するのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hayami
4
上村岬は親娘を車ではねた。愛人守藤秀人は「必ず俺が助けてやる」と言う。殺人・死体遺棄の容疑がかかる岬。量刑に厳しい神谷裁判長のもと、裁判はどう進むのか。一筋縄では進まないストーリーに手に汗握る。上下巻の長さが全く苦にならない。仮に情状酌量があっても、殺された親娘は戻らない。自分を責める被害者家族が不憫でならない。裁判が終わっても、その事実は変わらないと思うとどんな事件も「終わる」ことなどないのだと感じてしまう。2025/07/05
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
上村岬は造花を配達中に事故を起こして、人を殺してしまった。議員の息子、守藤から頼まれてのこと。造花を助手席に移して、後部座席に寝かせて病院に運べない理由があった。なぜなら造花の風呂敷包みには政治献金が包まれていたのだ。仕方なくトランクへ乗せて運ぼうとしたが……。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51512875.html2020/05/06
tnyak
3
上巻を一気読み。感想は下巻読了後に。 2025/05/12
ゼロワン
3
なにより、くどくどしてない所が良い。それでいてしっかりとした内容であったと思う。どのような幕引きなのか急ぎ下巻へ。2015/04/05
めちゃん
3
愛する男を守るため事故を隠そうして母子を殺してしまった主人公の心境に同感することはないが、それでも妻子がありながら守ろうとしてくれる人がいるということがなんだか羨ましい(笑) どういう結末になるのか下巻が楽しみ。2013/10/26
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