集英社文庫<br> 殺人者

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集英社文庫
殺人者

  • 著者名:望月諒子
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2004/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087477139
  • NDC分類:913.6

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内容説明

大阪のホテルで、連続して二人の男が猟奇的な方法で殺害された。フリージャーナリスト・木部美智子のもとに、取材依頼が舞い込む。その結果、ひとりの容疑者が浮かぶが、逮捕直前、美智子の目の前で自殺を遂げる。しかし、意外な事実が明らかになり、新たな殺人が……。『神の手』で注目を浴びた大型新人が「小説の面白さ」を追求した渾身のデビュー第2作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

69
お気に入りさん達が読まれていて、気になって。読み応えありました。ジャーナリストの木部美智子シリーズの一冊。一つの時計から復讐の時が動き出す。一見わかりやすい殺人事件。犯人は遺書を残して自殺した。本当に?全てが真犯人の筋書き通りにすすめられていく。読者には犯人も動機も丸わかり、なのにうまく犯人の意図通りに物語が進んでいくので、どう着地するの?とハラハラ。15年の怨念、熟成された想いは哀しい。雪枝と美智子の対決が見ものでした。平成に書かれているけど、昭和な物語。令和元年に読了でした。他のも気になるな。2019/12/17

アッシュ姉

67
読友さんのレビューに惹かれて望月さん初読み。復讐の怨念を燃やす執念の殺人者を追う、フリージャーナリストの木部美智子。事件の犯人と動機は早い段階から明かされるのに最初から最後まで読ませる。冷静に状況を分析し真実に迫っていく美智子。犯人の悲しい動機に胸が痛み、真相に辿りついて欲しいのか欲しくないのか、自分の気持ちが分からなくなる。終盤の緊迫感のある場面は固唾を呑んで見守った。途中長く感じたのでもう少しスピード感がある方が好みだが、面白かったのでシリーズを追いかけたい。2019/08/27

GAKU

57
初めて読んだ最新作の「蟻の棲家」が面白かったので、次はこの作品を読んでみました。「蟻の棲家」にも登場していたフリージャーナリスト木部美智子の、シリーズ第2作目となります。ホテルで連続して二人の男が猟奇的な方法で殺害される。取材を依頼された木部美智子の前に、ある容疑者が浮かび上がる。しかし容疑者は自殺を。だが、その後も新たな殺人事件が。真の犯人も動機も序盤から予想はつくのだが、木部が事件の真相に近づいていくに連れて、どんどん作品にのめり込んで行った。⇒2019/05/28

baba

34
読メさんのレビューに魅かれて手にする初作家さん。プロローグで事件の発端が知れ、途中で犯人も予想されるが、緊迫感はいや増して、文章の一言一言を逃すまいと読みふける。フリージャーナリスト木部美智子は事件を追いながらも、女性としての性や置かれた立場、ジェンダーフリーなどが自身の生き辛さを事件になぞらえて煩悶している所が更に物語の深みを増している。美智子が活躍する話しが他にもあるようなので追いかけたい。2019/07/06

かおる

27
木部美智子シリーズ。大阪のホテルで、連続して二人の男が猟奇的な方法で殺害された。犯人かと思われていた人物は自殺をしてしまうが‥。一言一言が重く、時間をかけて読んだがとても面白かった。このシリーズ、もっと出してほしい。42019/07/08

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