内容説明
東京を舞台に魔道の実験を再開するヴェルンハルト。一方、八神和麻は、彼が潜む万魔殿の情報を得るため、魔力を与えられた若者たちを狩り始める。復讐の念に捕らわれ暴走を繰り返す和麻の前に、綾乃が立ち塞がる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
8
やはり主人公VSヒロインの展開は熱い。力量差のある組み合わせだが、それが互角の勝負になる。その理由が納得できるもので良かった。しかしアルマゲスト組、ほんと愉悦部だなあ。2021/01/17
みどり
4
暴走は止まった。あとはきっちり綾乃ちゃんを見つめ直すのだ。いやこれ別に恋愛小説じゃないけど、今回のバトルも面白かった。次でラスト!2017/09/12
AKF-ZERO
4
敵魔術師ヴェルンハルトの手によって、過去に殺された和麻の恋人翠鈴の思念を元に作られたラピス。それを知った和麻は復讐のため再び狂気の世界最強の風術士となり、それを止めようとする相棒の綾乃や弟の煉すら殺そうとしますが、これまでの和麻の教えに従い、成長した綾乃が見事に勝利。綾乃は一巻の頃に比べて精神面がかなり成長しましたね。そして和麻。完全に悪役となりながらもやはりカッコイイなと。復讐のためには冷静に冷徹に非道な手段すら厭わない、正に復讐者といった感じが伝わってきました。再読とはいえ非常に面白かったです。2016/03/03
ころん
4
今回の騒動は魔術師ヴェルンハントによるものだということが判明し、綾乃達は調査を進めていた。一方で、死に別れた元恋人とよく似たラピスに会ったことで動揺を隠せない和麻は単独で行動していたが、そのあまりにも乱暴な行動の数々に綾乃達は困らされていた。和麻さんまじ悪役ポジョション。でもラピスが関わったときの弱さとか不安定さを見て、はじめて和麻の人間らしい部分を感じた気がする。後半の、綾乃と和麻のシーンがすごく良かったなーオチもふくめて。2013/04/30
真林
3
和麻が過去死に別れた少女によく似たラピス。死者を冒涜するような行為に、和麻は冷静さを失っていく。和麻を止めるために必死になる綾乃の姿がいいなと。最初のころと比べると、読者側からしてもだいぶ彼女の印象が変わったように感じます。和麻との関係にも信頼が生まれていますし。ラピスとの決着は持ち越しですが、どうやら続きは…。2014/09/09