内容説明
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地球上には、多様な“祈りのかたち”がある。過酷な風土に生きる「チベット仏教」、イスラームの二大聖地「メッカ・メディナ」、古代ユダヤ教直系のキリスト教が息づく「エチオピア」、カトリックの総本山「ヴァチカン」。祈りの熱狂と厳しさ、そして優しさを鋭く捉える力強い写真と、現場の臨場感を伝える書き下ろしエッセイを収録。人と宗教の「今」を考える写文集。「風土と宗教と人間」を軸に、壮大なスケール作品を発表し続ける野町和義の代表作を一冊に。
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目次
チベット 極限高地の仏教(カイラス山巡礼 バター灯明の浄土 ほか)
メッカ 十二億ムスリムの中軸(ライラトル・カドルの礼拝 メッカ大巡礼ハッジ ほか)
エチオピア アフリカに生きる旧約聖書の世界(エチオピアの風土 秘められたアーク ほか)
ヴァチカン 西欧文明の源流(ミレニアム巡礼 信仰と世界情勢―宗教の和解)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
1
信仰とはかくもストイックなものなのかと感じさせられる一冊。チベット(仏教)、メッカ(イスラム教)、エチオピア(ユダヤ教直系のキリスト教)、バチカン(カトリック)と宗教は異なるが、信仰に対する純粋な熱意は変わらない。どの写真も素晴らしいが、エチオピアの教会の造形美が特に素晴らしい。本来は他宗教に寛容だったイスラム教がキリスト教の不寛容さ(十字軍など)を通して現在のような対立構造へと変化してしまったことが残念でならない。チベットの弾圧がなくなりますように。★★★★☆2022/02/13
アキコ
0
チベット、メッカ、エチオピア、ヴァチカンという4つの聖地の「写文集」。 野町さんのメッカ・メディナの写真は何度も見たことがありますが、文章と合わせて読むと想像がもっと膨らみました。チベットの鳥葬の写真が衝撃的でした。自分では行かない/行けない場所の写真ばかりで、新たな世界を知ることができました。2017/10/23
テッテレこだち
0
鳥葬の写真がすごい。祈るという行為のありようは違うようで似ているのか。2011/08/08
ゲニウスロキ皇子
0
聖なる場所を巡り人間は歩き続ける。それは異界への行進であり、想像力を飛翔させる旅である。巡礼は夢幻を巡る旅でもあるし、人生を巡る旅でもある。道すがらに斃れた少女は、鳥に供され遥か大空を舞う。2009/11/08