内容説明
華の吉原で父親から馬屋稼業を受け継いだおえんは、見世からの依頼で、客が払わないツケを取り立てるのが商売。証文をもって取り立てに命を貼るおえんの活躍。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
icchiy
8
付き馬屋おえんシリーズの「女郎蜘蛛の挑戦」、「吉原水鏡」、「おんな三十六景」の3冊をまとめ読み♪ 付き馬屋とは吉原遊郭で遊んだわいいもののお代を払わないとか、なんだかかんだと難癖を付けるお客の言い分を見世に代わって取り立てる商売である。女主人おえんとその助っ人である男性陣を中心に付き馬屋VS悪徳客の構図。勧善懲悪でなんでそんなに悪役が弱いの?という突っ込みどころ満載ではあるけど、読んでしまうんですよねぇ~^^ 2018/08/19
renren
1
これは偉大なるマンネリなのかもしれない…。取り立て依頼→身辺調査→対象が攻撃を仕掛けてくる→おえん一党ますます燃える、特に伏線もなく対象の致命的な弱み発見、水戸黄門の印籠の如くつきつける→対象がっくり、「俺の負けだ払うよ」。8時47分に印籠が出るような決まった展開を予定調和で心地よいと思うかもやもやするかでこのシリーズを楽しめるかが決まるかも知れない。下の方の感想にもありますが、裏から暴漢に襲わせて痛めつける程度の悪党ならそんな弱み掴まれたら即口封じですよね…不思議★2012/12/13