内容説明
本書は、日本統治下の台湾における近代ツーリズムの形成を説明するものである。
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目次
序章 1 問題の所在 1・1 植民地台湾と近代ツーリズム 1・2 近代化とツーリズム 1・3 植民地台湾の近代ツーリズムの諸相 2 研究の視角 2・1 日本植民地研究 2・2 植民地鉄道研究 2・3 「鉄道帝国主義」研究 2・4 カルチュラルスタディーズとポストコロニアリズムについて 3 本書の方法と構成 3・1 方法 3・2 構成第1章 統治基盤の確立と近代ツーリズム 1 漢族系抗日勢力の制圧と台湾総督府 1・1 清国の台湾統治 1・2 台湾をとりまく帝国主義 1・3 台湾の軍事制圧と「台湾民主国」の崩壊 1・4 抗日武装勢力の殲滅 2 山地の征服と山地先住民 2・1 日本統治直後の先住民政策 2・2 山地先住民の制圧と帰順 3 経済分野の日本化 3・1 土地問題 3・2 貨幣制度 3・3 日本企業の進出 4 まとめ第2章 植民地鉄道と近代ツーリズム 1 官設鉄道網の形成 1・1 縦貫線の建設 1・2 縦貫線以降の路線展開 1・3 路線と輸送力の伸長 2 私設鉄道と手押し軌道 2・1 製糖企業と私設鉄道 2・2 私設鉄道・営業線の展開 2・3 路線と輸送力の伸長 2・4 手押し軌道の発達 3 まとめ第3章 旅客輸送機関としての台湾植民地鉄道 1 台湾植民地鉄道の旅客輸送力 1・1 旅客輸送と貨物輸送収入 1・2 定期旅客列車の運転回数 1・3 列車運行と旅客サービス 2 旅客輸送のネットワーク 2・1 官設鉄道の旅客輸送 2・2 私設鉄道企業の集中化と旅客輸送 2・3 官設鉄道と私設鉄道のネットワーク 2・4 内地と台湾鉄道 3 総督府鉄道部と旅客輸送振興 3・1 割引運賃制度と臨時列車 3・2 台湾遊覧券 3・3 観光と旅客誘致 4 まとめ第4章 旅客輸送機関の変遷とツーリズム 1 日本統治初期の交通機関 1・1 道路・轎・人力車 1・2 沿岸航路・港湾・河川交通 2 日本統治による交通体系の変容 2・1 縦貫線建設の影響 2・2 鉄道と従来の交通機関 3 自動車交通の発達 3・1 道路建設と自動車 3・2 自動車と旅客運輸 3・3 乗合自動車と鉄道・手押し軌道の関係 ほか