祥伝社文庫<br> 幻の城――大坂夏の陣異聞

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祥伝社文庫
幻の城――大坂夏の陣異聞

  • 著者名:風野真知雄
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 祥伝社(2014/02発売)
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  • ISBN:9784396334963

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内容説明

慶長十九年、大坂城へ続々と武将たちが集結していた。大坂の陣の幕開けである。だが真田幸村は、総大将にふさわしい人物がいないことに苛立っていた。「あの方しかいない」幸村は密かに根津甚八らを流人の島・八丈島に向かわせた!もう一つの「大坂の陣」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キャプテン

56
★★★★★_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1615年江戸時代─大坂夏の陣編】日ノ本一の武士、真田信繁(幸村)殿と巡る、泡沫の戦。傀儡の城と化した大阪城に籠る豊臣秀頼殿と、淀殿。信繁殿は、豊臣側の総大将に相応しい幻の大老を探す。執着、希望、人の器とそれに従う人の人生の甲斐、この城に立ち込めるのは人が「幻」と呼ぶものだったのかもしれぬ。そしてそこで命を賭けた信繁殿の燃やしたものも、やはり夢幻だった、がしかし、誰にもそれを笑う権利などないでござろう。人は幻には勝てぬのだから。─戦国時代、ここに終結なり!2017/12/10

Maybe 8lue

37
宇喜多秀家?ああ、五大老だったけど冬の陣で負けて八丈島へ流された坊ちゃんね・・・坊ちゃん!?「狂人の真似だけはできないものです」根津甚八も引くほど変わっていました。あのお茶会だけは絶対呼ばれたくない!!!夏の陣で再起を図ろうと大阪城に乗り込むも、堀は埋められ竹や栗の木は伐られと完璧だったはずの太閤殿下の大阪城は散々なものに。真田の抜け穴の前で淀殿を刺しちゃう辺りは、やっぱりクレイジー・・・としか言いようがありません。最後の海のシーンが切なかったです。2015/10/31

ジロリン

12
新聞で読んだレビューに惹かれて読む。大阪夏の陣に、八丈島に流刑になっている宇喜多秀家が参戦していたら…という歴史異聞モノ。秀家という歴史上の人物に思い入れがなかったので、その辺の"IF"は楽しめなかったが、お話としては、島から秀家を連れ出すまでの、策謀や活劇が楽しいし、秀家の狂気の描写にもハラハラする。が、何より印象的だったのは、勝者である家康が己の生き方を振り返り、敗北感に包まれる描写。誰が人生において"勝った"のか分からなくなる無常感…みたいなものが心に残る。2015/12/05

とし

11
もし大坂の陣に宇喜多秀家が参戦していたら、、。豊臣方の武将として、大坂城に入った真田幸村。豊臣秀頼はいるものの、この大軍を動かせる総大将がいないことに気づく。幸村の頭の中にある人が思い浮かぶ。そう関ヶ原の戦いで敗れて八丈島に流された宇喜多秀家。秀家ならばこの大軍を動かしうる総大将にふさわしい。歴史ファンなら考えたことがあるだろう話。本作品の徳川家康の憎らしいほどの老獪さや、秀家の執念が伝わってきました。冒頭に少し出てきた真田幸村の父、昌幸も大坂の陣に参戦していたらどうなっていたか、なども考えてしまいます。2016/07/16

Keystone

7
大阪の陣にたどり着く前から、真田十勇士がじゃんじゃん死んでビックリ。歴史的IF小説。家康への執念から自ら狂う秀家。2015/09/03

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