内容説明
ビートルズに愛され、頼りにされたローディー。その喜びと苦悩に満ちた裏方人生が明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
56
郵便局の正規職員でキャバーンに通い詰めた末にクラブのパートタイムの用心棒からビートルズのロード・マネージャーになったマル・エヴァンズの日記に基づく実録、先ず本人がビートルズ解散の数年後、40才での自死にショック。700頁強にビートルズ四方山話満載。武道館公演は他国に比べ観客の熱狂が穏やかだったため、パフォーマンスレベルの低さにメンバー自身焦った由。親しくなり堅い友人関係を疑わなかったポールから、君は召使いと言われたり、最期に不要と言われたりと散々。アップル社の混沌から解散に至る経緯は何ともやり切れない。2024/11/08
バトルランナ-
9
マルのビートルズに対する思いは私の児玉大輝に対する思いに似ているので大変分かる。対象が同性の年下だしね。リンゴスターのいないビートルズの用心棒をしていた。ビートルズはキャバーンで292回ステージを行っている。 マル。お前もか(涙)p107、p170 p267 ソルトアンドペパーがサージェントペパーズになったんだ。単なる語呂合わせ。p278 ブライアンエプスタインが死んだ。はスティーブンキングの小説みたいに驚いた。p357 ジュリアンレノン、言っちゃったかー。しょうがねーな。2025/03/10
mawaji
7
5番目のビートルズ選手権で5位くらいのマルですがビートルズと関わるとローディでもこのくらいの厚さになってしまうのだ。リバプール時代からファン目線でビートルズと関わってきたテディベアのような人懐っこいマルの証言はどれも貴重なものばかり。高校生の頃にマルが警察官に射殺されたという報道を地方紙で見て信じがたい気持ちを引きずっていましたが、その経緯の真実の事実が48年ぶりに解き明かされた感じです。ゴミ山の中からアーカイブを発掘し、すかさずオノ・ヨーコに連絡したリーナ・クッティのファインプレーには感謝あるのみです。2024/12/30