クリスティー文庫<br> ベツレヘムの星

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クリスティー文庫
ベツレヘムの星

  • ISBN:9784151300943

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内容説明

アガサ・クリスティーが残した一冊の小さな宝石のようなクリスマスブック。聖書に題材をとった物語と示唆に富む詩を集めた本書には、聖母マリアとキリストの絆、聖人たちの降臨、いたずらロバの大冒険、などが描かれています。鋭い観察力で人間の心理を濃やかに描きだした感動作です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mii22.

74
聖書に題材をとった短篇、掌篇、詩を集めた小さなクリスマス本。ミステリでないアガサ・クリスティも人間の心理を深くえぐるような切れ味のよい物語で面白い。お気に入りは「水上バス」。主人公の女性の心情が自分と重なり心を乱される。愛し方が不器用でいつも自分に自信が持てない彼女が水上バスでのあることがきっかけで気持ちが変わる様子は万華鏡をカチリと回した時視界が変化する時の驚きと高揚感に似てはっとする。初読のときはラストに置いてけぼりをくらったけれど、意味が分かればそのオチのセンスとウイットに思わずにんまりしてしまう。2020/12/09

キムチ

60
巻末にもあるけれど、人間の心理は永久の謎、そして面白い。仕事をしていても自身も、他者にもモチベーションで振り回されることが多々ある。クリスティが人間の心の中をさりげなく、かつ劇的に詳述する好手であるのは判りすぎた事実。偶然に評者が挙げている作品の代表は「春にして君と離れ」、「ホロ―荘の殺人」そして「パーカーパイン登場」・・お!キリスト教、そしてクリスマスにまつわる短編が納められ、幾度も読み返したいお話がゾロリ。「水上バス」が一番ジンと染みた。救難聖人14人・・少し興味を抱いた。ベツレムの星と言えば。。 2019/06/09

しゅてふぁん

59
『クリスマスにはクリスティーを』ということでパラパラと読む。最近ちょっぴり聖書を齧ったので少しは違った読み方ができるかなと期待しつつ…。なんと以前読んだ時よりも、言葉の意味とかどの場面かとかがわかる!色々と想像できて嬉しい。何となくでも‘知っている’って違うんだなぁと実感できた読書タイムだった。2019/12/25

mii22.

58
なんとなく「水上バス」が読みたくなって。日々の暮らしのなかで多くの(気づき)があるけれど、いつの間にかその新鮮な気持ちが薄れ忘れてしまうこともある。なんだかなぁと心が曇った時、この短編を思い出す。一年に一度読み返すのもいいものだ。彼女が水上バスに乗ったように私もこの一篇を読む。2021/12/05

雪紫

57
「クリスマスにクリスティーを」。なんか、凄く良いフレーズよねこれ読むと。聖書詳しくないから註釈あってもわかんない話あるけど、それでも言える。表題作と「水上バス」良かった。と(思わず「水上バス」は読み返すレベルだった)。2021/04/11

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