ミッドナイト・コール

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ミッドナイト・コール

  • 著者名:田口ランディ
  • 価格 ¥530(本体¥482)
  • PHP研究所(2011/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569660431
  • NDC分類:913.6

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内容説明

田口ランディの初めての恋愛短編集、待望の電子化。20代後半から30代の、等身大の女性たちが主人公の物語には、恋愛ベタの女、自分に素直になれない女、自信のない女や男、下心に震える小心者、怒りを押さえられない女、孤独な男、寂しさにつぶされそうな女、愛されたい身勝手な男と女が登場する。自分の気持ちを見失って、やりきれなさにもがきながらも、本当の自分を生きようとする彼女たちは、それぞれに魅力にあふれている。人間の持つ生命力やユーモアを感じ、せつなくもあたたかな気持ちになれる作品ばかり。「アカシヤの雨に打たれて」「花嫁の男友達」「四月になると彼女は」「海辺のピクニック」「海辺のピクニック、その後」「健康のため吸いすぎに注意しましょう」「電話を待ちながら」に、文庫版では「一〇〇万年の孤独」「京都の夜」の2編を収録。自信をもって誰かを好きになるために、ジャストな自分を探している女性たちを描く小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

174
【birthday book】田口ランディさん4作品目です。今作はこれまでに読んだ作品とはひと味違ったソフトな雰囲気の短編集です。どこかなんとなく原田マハさんをよりキツめ?にしたような作風で、なかなかブラックユーモアがきいてます。でも、全体を通してどこか自分自身に自信を持てない女性が、不安になりながらも誰かを好きになり、素の本当の自分を探している姿が描かれていて、とても好感が持てます。完全に女性目線で、田口ランディさん特有のエロティックな世界観も適度に含まれています。やっぱりクセになる作家さんですね。2015/10/11

まさきち

27
以前読み終えたのを思い返しての登録。大好きな田口ランディさん独特の世界で各話を読み終える度にちょっともの悲しい気分を味わえるのが心地よかったです。2014/04/29

coco夏ko10角

11
9つのお話収録の恋愛短編集。主人公がどれも苦手なタイプでちょっと合わなかった。2017/03/01

タナー

7
もう3~4年前になるのだろうか。小説家デビュー作である「コンセント」を読んだのが、田口ランディという作家との出逢いであった。その後長編の「アンテナ」、「モザイク」を立て続けに読み、スゴい感性をもった作家だなぁと思っていた。 だが、最近短編集を多く読むようになり、改めてこのお方の作家としての素晴らしい感性に心を打たれている今日この頃である。勿論、女性の視点から描かれているのだが、男の観点からみても、心を捉えられてしまうような美しく、切ない物語ばかりだ。田口ランディの魅力がギッシリ詰め込まれた1冊である。 2017/05/24

ねころじ

7
一気に読んでしまった。自分の感情がたくさん書いてある感じ。救いはないなー。最近、永遠に孤独なんじゃないかという恐怖を感じて、その気持ちに百万年の孤独と名付けていたら、まさしく同じタイトルの短編があった。そちと同じ石をよいと思うようなおなごが他にいると思うか!失恋が自分だけのものじゃなくて、みんな感じてるものなのだなと、広い意味で孤独を解消した。2016/02/10

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